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食用の「山菜」と「毒草」を見分けよう 札幌で「春の山菜展」

THE PAGE 5月14日(土)12時48分配信

 【北海道・札幌】5月に入り、北海道の山々も鮮やかに色づいてきました。この季節、山菜採りを楽しみにしている方も多いでしょう。しかし、山菜と毒草の区別が分かりづらいものも多く、食中毒の危険性が高まる季節でもあります。そのタイミングに合わせ、13日、14日の2日間にわたり開かれているのが「春の山菜展2016」です。

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数百名の「山菜好き」が集まる

 この展示は、北海道立衛生研究所薬用植物園(札幌市北区)で2008年から行われ、今年で9回目。「見て触れて学ぶ、山菜の見分け方」というサブタイトル通り、畑に植えてある誤認しやすい食用山菜・毒草を手に取ったり、匂いを確認したりできるようになっています。今年はおよそ100種類の植物が展示されています。

 山菜に関する正しい知識を身につけるのはもちろんのこと、死亡事故も発生している誤食に対する注意喚起を呼びかける機会にもなっています。

 同研究所企画総務部の佐藤正幸さんによると「ここの植物園の一般公開日は5月から8月までの月1回、年4回だけということもあり、『春の山菜展』は毎年多くのお客さんに来ていただいています。みなさん山菜に興味がある方ばかりなので、質問にも出来る限りお答えしています」とのこと。実際取材中も、佐藤さんは多くの方に話しかけられていました。昨年は700名を超える「山菜好き」が集まり、今年も初日から多くの人が集まりました。

その草「危険」 誤食しやすい毒草とは?

 佐藤さんに、特に注意したい毒草について教えてもらいました。

●ギョウジャニンニク(食用)・スズラン(毒草)・イヌサフラン(毒草)
死亡事例も出ているギョウジャニンニクと似た毒草の誤食ですが、決定的な違いは「ニンニクのような香り」。スズランとイヌサフランは無臭です。また、ギョウジャニンンクは茎の根元が赤いですが、2つの毒草は緑なので確認しましょう。(ちなみにドイツスズランは根元が茶色です)

●日本三大毒草…ドクウツギ・ドクゼリ・トリカブト
ドクウツギは厚田地区(札幌より少し北)に自生している木ですが、果実が特に危険です。しかも、この植物を燃やした煙を吸うだけでも中毒を起こすという猛毒を持っています。チェックポイントは葉脈で、縦に3本という珍しい入り方をしています。ドクゼリはセリと誤認しやすいですが、ザラザラの茎と葉が丸いセリと違い、茎が丸く葉が細長いです。また根が竹のように太くなっているのも特徴です。そして死亡事例も多いトリカブトですが、ヨモギとの誤認が多い毒草です。秋に紫色の花を咲かせますが、花粉にも毒が含まれている毒草です。

 これからの季節、山菜採りに出かける方も多いと思いますが、食用と毒草の区別をしっかりつけることで自分の身を守ることができます。また、誤って毒草を誤食してしまった場合は「すぐに吐き出し、病院に行く」(佐藤さん)ことで被害を最小限に食い止められますが、十二分に注意したいものです。

(ライター・橋場了吾)

最終更新:5月16日(月)14時50分

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