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藤巻亮太 レミオロメンを意識することから抜け出せた…アルバム『日日是好日』/インタビュー1

エキサイトミュージック 5月14日(土)13時15分配信

 
■藤巻亮太/配信 Single『go my way』インタビュー全文(1/3)

「悩んでることも含めて丸ごと自分だから、自分を大事にしてあげたほうがいい」

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内なる野性とダークサイドを解き放ち、レミオロメンの持つ親しみやすさからは懸け離れた重厚な仕上がりとなった1stソロ・アルバム『オオカミ青年』から早3年半、藤巻亮太が2ndソロ・アルバム『日日是好日』を3月23日にリリースした。“ソロらしさとは? レミオロメンらしさとは?”といった答えの出ない問いに思い惑い、絡み取られながらも、この3年半を経て徐々に心の仕切りを取り払っていき、遂には「“藤巻亮太らしい”音楽を紡げばよい」という境地に至ったことが判る本作。(たとえ原曲は苦悩の時期に生まれたとしても)。アレンジは創意工夫に富んでいて、楽しみながら仕上げに向かったポジティブなエネルギーに溢れていて、全体から受ける印象がとにかく明るい。続けて、過去を受け入れ一歩一歩前進しようと歌う新曲「go my way」を、5月11日に配信リリース。こちらは、移籍第一弾シングル「ing」にも通じるアコースティック・テイストのミディアム曲で、アニメ『エンドライド』(日本テレビ系)のエンディングテーマに抜擢されている。アルバム、シングルにいついて、そして現在のモードについて、藤巻にじっくりと訊いた。
(取材・文/大前多恵)

今回は180度逆の方に行きましたね

――アルバム『日日是好日』が3月23日にリリースされました。3年半前に発表されたソロでの1stアルバム『オオカミ青年』とは打って変わって、明るい世界が広がっていますよね。

藤巻亮太(以下、藤巻):そうですね、ものすごく暗いとこからソロ活動が始まったので(笑)、今回は180度逆の方に行きましたね。今はツアー中で(※取材が行われたのは、初日公演を終えた数日後)、お客さんのリアクションからアルバムの曲が浸透しているのを感じています。特に今回のアルバムは明るくてノリやすい曲が多いので、お客さんとのグッド・バイブレーションが起きる時間が多くて。これはライブがますます楽しくなるアルバムだなと思いながらやっていますね。

――収録楽曲たちはいつ頃生まれたものなんですか?

藤巻:ここ3年半で、本当にいっぱい曲を作ってきているんですよね。その間のライブでも披露していたし、このアルバムにまだ入らない曲も含めたら本当にたくさんあって。それを、昨年の10、11、12月ぐらいで、アルバムとしてまとめたんですね。アルバム全体のトーンを探りながら、(曲を)横一列に並べて、アレンジしながら。その時期に曲がすごく化けていきましたね。

――そのタイミングではタイトルはまだ決まっていなかったんですか?

藤巻:はい。おおかた「やっぱり『日日是好日』なのかな?」とは思いながらも、最後に「春祭」という曲が出来て、それがまたブッ飛んでいて(笑)。「これが案外、今の自分に一番近いな」とは思ったんですけど、ちょっと行き過ぎているので(笑)。もっと手前から丁寧に説明したほうがいいでしょ?ということで、それらを全部含めて語れるのはやっぱり『日日是好日』だと。このタイトルにして良かったなと思っています。


「レミオロメンとソロは違うものにしなきゃいけない」という思い込み

――ソロとバンドとの違いについて悩んだ時期を経て、今は本当にモヤモヤが解消されたんだなというのが、音からも歌からも伝わってくるアルバムだと感じます。

藤巻:そうなんですよね。僕たちはどこかしら過去に捉われたり、未来が不安だったりする存在じゃないですか?僕で言うと、例えるなら“昨日までのレミオロメン”と比べて、違うものをつくらなきゃいけないんじゃないか?とか。そういう固定観念に苦しんでいる自分がいて。「俺、一人でできるのかな? ソロ活動、大丈夫なのかな?」という、未来という意味での“明日からの、ソロ不安しかない自分”(笑)。やっぱり不安や悩みって、すごくエネルギーを使うじゃないですか? その上、過去は今から何も解決できないし、未来のことを“今”変えることはできない。それは、明日悩むことをわざわざ前借りして今日悩んでるということだと思うから。そういうどうにもならないことに使ってるエネルギーを、今日をすごく一生懸命生きるとか、今を丸ごと楽しむということに使えば、すごくいろんなことできるんじゃないかな?というのが『日日是好日』という言葉の意味だと僕は捉えていて。僕自身、どこかで「レミオロメンとソロは違うものにしなきゃいけない」という思い込みがずっとあったんですけど、それは自分を狭い方へ狭い方へと追いやるんですよね。そういう思い込みがたくさんあるってことを自分自身が気付くのにも時間が掛かったし。「ああ、これを消していくってことが表現をしていく、音楽を作っていく、ということなのかな?」と思えるようになっていった3年半だった。それを消していくと、生き方が楽になるんですよね。自分自身が音楽で救われることがすごく大事な時期もあったし。僕は12本分の線を消すように、アルバムの12曲を作っていったような気がしますよね。そうすると心にスペースができてきて、「うわ!なんか、生きていくことがすごくラクだな」と思えるようになってきて。「回復魔法」という曲もそうだし、やっぱり自分自身が癒されたり回復したりする方向に向かうようなアルバムになった気がしますね。

――アレンジも曲ごとに様々な、意表を突くような実験がなされていて、楽しみながらつくってらっしゃったのかなと。

藤巻:そうですね。これまで素晴らしいプロデューサー、アレンジャーの方たちと一緒に仕事をさせてもらって来た中で、音楽がすごく(最終的にいい曲に)化けるということを体験してきたんですよね。音楽には正解はないんだけど、そういう一皮剥けて化けたところがゴールだとすると、「その完成度を求めなきゃいけないんじゃないかな?」と意識しすぎてしまう自分がいて……。そうすると、自分の音楽に対して減点方式になっていっちゃうんですよ。だから今回、基本的に自分でアレンジをやろうと思ったのは、「もう、音楽的に間違っていてもいい」と。ただ自分の中で、いいところだけを見ることに専念しようと思ったんですね。減点方式ではなく加点方式で、いいところを繋げてくみたいな。とにかく、自分の楽曲を褒めて伸ばす(笑)! 「ここを直そう」ではなく、「これ、いいね!」ということだけを見つめていくと、楽曲のいいところを発見するマインドに変わっていくんですよ。それってすごく大事で、楽曲がやっぱり明るくなりますよね。だから、作りながらすごく楽しかったです。

――悩みに陥ることもなく?

藤巻:まあ、3年半って既に、わりと長く悩んでますよね(笑)? それが最後の3ヶ月でフワッと抜けたという感じです。

最終更新:5月15日(日)13時0分

エキサイトミュージック

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。