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「独立を目指す会社員」必見!退職後に役立つ3つのコト

ZUU online 5月14日(土)11時10分配信

少し前になるが、ロート製薬 <4527> が社員の兼業を認める旨を発表し、話題となった。もともと、法律上では労働者の副業を禁止する規定はない。しかしこれまでは「本業に支障が出る」として、多くの会社が就業規則に副業禁止の項目を入れていた。それが今、徐々に解かれているのである。

これは、裏を返せば会社が従業員をまる抱えしておけなくなったという意味である。早い話が「今後、給料を上げる保証はできないので、足りない分は自分で何とかしなさい」ということだ。

1.会社員をやりながらでも起業は可能

副業OKとなれば喜ぶ人は多いだろうが、必ずしも副業に収まっている必要はない。実際は会社員をやりながら、自分の会社を設立することもできる。

たとえば万一、副業禁止が就業規則の中に含まれているような会社であっても、家族の名前で会社を興し、自分はその株主になれば良い。株式投資と不動産投資は昔から会社員であっても寛容的な副業だからだ。副業禁止の規定がない会社であれば、自らが代表取締役になってもいいし、個人事業主になってもいいだろう。

実は筆者も独立する前、会社員をやりながら、本業とは関係ないフランチャイズ店をオープンさせた。その会社は今では右腕にマネジメントを任せ、しっかり利益を出しながら4店舗になろうとしている。

会社員時代には出版も果たした。会社のブランドに頼らなくても、個人名でどこまで通用するのか実験し、「これならやっていける」という手応えをつかんでから独立したのである。間違っても「嫌いな上司の元で働きたくない」とか「仕事がつまらないから」という理由で安易に独立しないことだ。

2.会社員であることの「利点」

独立を考える会社員は多いと思うので、せっかくだから筆者の経験を少しご紹介しよう。

まず、ご注意いただきたいのは、「会社を設立しよう」と思っても、すぐに会社員を辞めてはいけないということである。

ときどき「法人の方が個人より信用力がある」と勘違いし、焦って会社を辞めようとする人がいるが、実績のない会社にすぐに信用力がつくことはない。

それでは、どうすればいいのかというと、「会社に長年勤務している会社員」という信用力を使うのである。

多くの人は気づいていないが、銀行にとっては、会社員という属性が公務員の次に安心してお金を貸せる相手である。会社員は一定の給料が毎月入り、基本的に所得がマイナスにはならないからだ。勤続年数が3年も過ぎると社会的な信用力になる。

銀行からすれば、貸す際は「確実に返してくれる」ことが大前提である。入口の審査で属性はしっかりと見るが、その後独立したからといってそれを理由に借り入れをすぐに返済せよという事態にはならない。換言すると、きちんと返してくれさえすれば、ずっと会社員でいなくてもいいのである。

3.銀行を味方につける方法

ここまで読んだ人は、「じゃあ独立後はどうしたらいいのか?」という疑問がわいてくるだろう。「いずれは独立したい」と思っている人が個人で事業を興す場合、どうやって信用力を上げていけばいいのだろうか。

ビジネスをやる際に、お金があった方が有利なのはいうまでもない。しかし、お金を借りたいときに銀行へいっても、すぐには貸してくれない。だから信用力を上げるコツとは、「まだ必要でないときから、実績を積み上げておく」ことである。

会社を起業したてのときは、政策金融公庫などが起業支援をしてくれるため、比較的お金が借りやすい時期である。しかし起業から数年経つと、そうした支援もなくなっていく。よって比較的お金を工面しやすい時期に、銀行との関係を築いておくのである。

筆者は起業して5年ほどになるが、借り入れの必要がないタイミングでも銀行にプレゼンを行い、自社が優良顧客であることをアピールしている。

そのプレゼンとは、一つは毎月、月次決算書を銀行に送ること。大した手間でもない。銀行と何かしらのお付き合いがはじまるタイミングで、「いずれお世話になるかもしれませんので、当社の月次決算書を毎月メールさせていただいてもよろしいですか?」とでもいえばいいだろう。もう一つは、お金を借りる必要がないときに、短期のプロパー利率で銀行から融資を受けることである。それをきちんと返済して、実績にするのだ。

借りる際のポイントは、銀行員が成績をつけたい決算期などにするといい。しかも最初は向こうの言い値の利率で借りてあげると、銀行員も恩義を感じてくれる。

その際、ただ言い値で借りるだけではこちらの意図は伝わらず、「単なるいい人」で終わってしまう。そうならないためにも、事前に自社の決算書を見せておくことが、効果を発揮する。

銀行員が月次決算書を見れば、お金を借りる必要がないことはすぐにわかる。そこをあえて相手の言い値で借り、しかも最短の返済期間にしてそれを返す。「これをあなたの成績にしてください」的なニュアンスで言い含めるのである。

こうやって普段から関係をつくっておくことで、専用の借り入れ枠ができ、いざお金が必要となったときに、円滑にことが運ぶようになるのである。

■やろうと思えば道はある

ここまで、会社員からスムーズに独立する方法をお伝えしてきたが、いかがだろうか。

会社員といえば「自由がない」というイメージが強いが、実際は「会社員のままでも、やろうと思えば大概のことはできる」というのが、筆者の感想である。

今は、外注やインターネットなどの手段も発達している。いろいろなことにチャレンジするための環境は整っているのである。

俣野成敏(またの なるとし)
1993年、シチズン時計株式会社入社。31歳でメーカー直販在庫処分店を社内起業。年商14億円企業に育てる。33歳でグループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。『プロフェッショナル会社員』(プレジデント社)や『一流の人はなぜそこまで◯◯にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)のシリーズが共に10万部超のベストセラーに。2012 年に独立。複数の事業経営や投資活動の傍ら、「お金・時間・場所」に自由な会社員の育成にも力を注ぐ。

最終更新:5月14日(土)11時10分

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