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聴覚障がい者の少女との交流描く『聲の形』 映画化への期待

dmenu映画 5月14日(土)15時0分配信

聴覚障がい者の少女との交流を描いた『聲の形』(著・大今良時)が、京都アニメーション制作で劇場アニメ化し、9月17日に全国公開されることが決定しました。「このマンガがすごい!2015」オトコ篇で1位を獲得し、「泣ける」と大評判になったこの作品。映画が公開されたら、日本中を感動の渦に包むことでしょう。

一度はお蔵入りになった作品

『聲の形』は、石田将也と西宮硝子を中心とした人々の交流を描いた物語。将也は小学生のころ、聴覚障がいを抱える転校生の硝子をいじめていた。その後ある出来事をきっかけに一転していじめられっこの立場となった将也は、高校生となり、硝子と再会する――。

『週刊少年マガジン』で連載されていた同作品ですが、内容は“いじめ”に“障がい”と少年漫画誌連載とは思えないほどヘビーなものでした。もともと『聲の形』は、同誌の新人漫画賞の受賞作だったのですが、内容がきわどいとして掲載NGになってしまったという過去があります。それでも編集部員が惚れ込んで、講談社の法務部や弁護士、全日本ろうあ連盟と協議を重ねた結果、『別冊少年マガジン』に読み切りとして掲載されるに至りました。しかもその際、『進撃の巨人』を始めとした人気連載作を抑えて読者アンケートで人気1位を獲得。その後リメイク版が『週刊少年マガジン』に掲載され、こちらでも高評価を得た結果、2013年8月より同誌で週刊連載がスタートされました。

手話がわかればニヤリ

ここまで聞いて、「お涙ちょうだいのために安易に聴覚障がいという設定を用いているのではないか」と疑う人もいるかもしれません。ですが『聲の形』は、「全日本ろうあ連盟と協議した」と先述した通り、障がいをただの“泣ける設定”として扱うようなことはしていません。

『聲の形』の大きな特徴として、漫画で手話を表現したことが挙げられます。将也と硝子は手話でやり取りをするのですが、作中で「なんとなくふたりが手を動かしている」のようなあいまいな表現で終わらせることはなく、見る人が見ればキチンと「こういう話をしているな」とわかるようなものになっています。そのためネット上では、『聲の形』に登場した手話の意味や詳しい使い方を解説するブログやTwitterアカウントなどが誕生し、読者が手話により関心を抱くのに一役買いました。実は大今氏の母親は手話通訳士なのですが、だからこそ手話を“特殊なコミュニケーション法”ではなく“日常会話”として生き生きと描くことができたのかもしれませんね。

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最終更新:5月14日(土)15時0分

dmenu映画

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。