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専門家に聞く、脳のしくみに合った効率的学習法とは?

ベネッセ 教育情報サイト 5月14日(土)14時0分配信

あまり勉強をしているように見えないのに成績がよい友人が、あなたの周りにもいるでしょう。そういう人は本人が意識しているかどうかは別として、脳のしくみに合った効率的な勉強をしているのかもしれません。実験心理学によって科学的に裏付けられた効率的な学習法を日本女子大学教授の竹内龍人先生に伺いました。

脳のしくみに逆らわないことで学習は劇的に効率化する

せっせと勉強しているのに成績がなかなか伸びない……そんな人は、脳の働きに逆らった非効率的な勉強をしている可能性があります。同じ時間を勉強に費やすのなら、より効率的な学習法を取り入れたほうがいいに決まっていますよね。勉強と部活動をうまく両立させるポイントも学習の効率化にあると言えるかもしれません。

ただ、世の中にはたくさんの勉強法がありますが、普通は複数の勉強法を同時に試すことはできません。仮にAという勉強法を試してテストで失敗してしまい、「Bにしておけばよかった……」と後悔してもテスト前には戻れません。そこで私の専門である「実験心理学」の出番となります。実験心理学では、例えば、一方はA、もう一方はBの勉強法を試した二つのグループに同じテストを受けさせて、どちらの勉強法が効果的であるかを評価します。そのとき、両グループでは、勉強に使う時間は厳密に同じにします。こうした操作が可能なことも、実験のよいところです。その結果から、「多くの人にとって、A(またはB)の勉強法が効率的である」と、科学的に結論づけることができるのです。

実験心理学の研究は、見る、聞く、話す、考える、覚える、体を動かすなど、簡単に言うと脳がかかわるすべての行動が対象となり、勉強法についてもさまざまな実験結果が積み上げられてきました。その中には「本当にそうなの?」と言いたくなるような、人の直感に反する結果も少なくありません。そこで始めに「復習」に関する不思議な脳の特徴を説明しましょう。ポイントは、「勉強のしすぎがよくない場合もある」ということです。

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最終更新:5月14日(土)14時0分

ベネッセ 教育情報サイト