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佐藤健×濱田岳、“親友役”から始まる友情もアリ!?「まずは飲みに」27歳同士の人生観

クランクイン! 5月14日(土)6時20分配信

 同学年でありながら、まったく違うタイプの役者として第一線を走っている佐藤健と濱田岳が、『世界から猫が消えたなら』で初共演を果たした。喪失の痛みを知っていくことで、人生の宝物を噛み締めていくストーリー。佐藤と濱田を直撃し、自らの宝物や血肉となっているものについて語り合ってもらった。

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 主人公となるのは、余命わずかの宣告を受けた“僕”。呆然とする僕の前に、自分と同じ姿をした“悪魔”が現れ、「世界からひとつものを消せば、1日の命をあげる」と提案されたことから、僕は生きることの意味に向き合っていくこととなる。僕と悪魔の二役を演じた佐藤は、「難しい役だった」と振り返る。

 それは主演としての責任感に加え、「僕は“僕”役で、役に名前がないんです。それは映画を通して、みなさんに自分たちのストーリーや人生を思い返してもらいたいという思いがあるから。僕たちは、そのための媒介なんです。芝居をする上では、色で言うと透明に近い芝居を心がけていました」と、観客にとっての写し鏡になろうと思ったからだ。

 それぞれの人生を投影する映画体験のできる作品となったが、佐藤も「僕もまったく同じ」と真摯な眼差しを見せる。「“僕”が気づいたことは、佐藤健が気づいたことでもある。友達や恋人や家族って普遍的なもので、誰もが大切だと思っているもの。僕も演じながら、自分の大切なものを重ねていた。“僕”が歩む人生は、自分が歩んだものでもあるんです」と自らの人生観にも多くの影響を及ぼした。

 二人にとって「これがなければ今の自分はない」と感じるものはあるだろうか?佐藤は「漫画ですね」とにっこり。「もちろん親や友人、学校の先生もそうだけれど、それと同じくらい漫画は人格形成に影響しています。僕はクールなキャラがずっと好きだったので、“男はこうじゃなきゃいけない”と教えてくれたり、“自分もクールでいよう”と思ったりして。単純に好きとか、かっこいいと思うことって、その人のパーソナリティを作る上で土台となるものだと思うんです。僕を作ってくれたのは、間違いなく数々のクールキャラたち。今でも少年心は忘れていません」。


 濱田は初のドラマ出演作で浜田雅功と共演した『ひとりぼっちの君に』を挙げた。「僕は9歳だったんですが、この場所にいるのが楽しいと思わせてくれた作品で。職人さんたちがそれぞれのこだわりを持っているけれど、ひとつのベクトルに向かっているという空気感。それは少年の僕にはとてもキラキラして見えた。そのベクトルの仲間に混ぜてもらうためには、僕もやるべき宿題をやっていかないといけないんです。大人になった今、何をしているかというとその頃と何も変わっていなくて。あのキラキラ感を教えてもらったからこそ、今も続けられている」。

 役者としての喜びを実感する27歳同士。佐藤は「僕は原作も読んでいて、(濱田演じる)ツタヤはすごく難しい役だと思っていた。岳くんが演じてくれると聞いて、すごくうれしかったんです。お会いしたことがなかったのに、信頼感があった」と告白。濱田は佐藤の言葉に「ドキドキする」と照れながら聞き入り、「僕は撮影日数がすごく少なくて」とプライベートな話をする時間もなかったことを明かす。「少しだけ時間ができたときに、僕が絞り出した質問が“好きな女性のタイプは?”だった」と苦笑い。

 濱田は「佐藤くんは僕なんかじゃとても真似できないお芝居をされているので、役者冥利に尽きる緊張感を持って現場に臨みました」と語り、“僕”の前でツタヤが涙を流すシーンについて言及。「佐藤くんが“僕”として目の前にいたからこそ、涙がこみ上げてきた。ものすごく助けてもらったシーンです」。お互いに感じていた信頼を打ち明けた二人は、「まずは飲みに行こう!本当にまた共演したい」と意気投合。親友役から始まる友情がスタートしそうだ。(取材・文・写真:成田おり枝)

 『世界から猫が消えたなら』は5月14日より公開。

最終更新:5月14日(土)6時20分

クランクイン!