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地域おこしで長野の山間地に「鉄道模型館」 大阪から移住の元スーパー店長

THE PAGE 5月15日(日)14時40分配信

 大阪から長野県長野市の「地域おこし協力隊」に参加した涌田周(わくた・あまね)さん(46)が、趣味の鉄道模型の展示館を山間地に開設、オープンの14日、大勢の親子連れなどでにぎわいました。異色の「山の中の鉄道模型館」開設をきっかけに「自分も定住して、若者が集まる地域づくりに挑戦したい」と決意を語る涌田さん。地元の住民も花を贈って心強い助っ人を祝福しました。

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約400両の鉄道模型を走行

 涌田さんは大阪府貝塚市出身で、スーパーの店長をしていましたが、長野市の「地域おこし協力隊員」に応募して採用され、昨年6月に長野市の山間地・小田切地区の担当として現地に着任しました。

 涌田さんは地域おこしに取り組みながら、自分の趣味の鉄道模型を地域の活性化に活かせないかと検討。ながの農協の小田切支店だった建物を市に借りてもらって「小田切鉄道模型展示館」としてこの日オープン。入り口で農産物などを売りながら親子や鉄道ファンが楽しめる場所にすることにしました。

 展示館は横3~5メートル、縦1.4~1.8メートルのレールセット2面で運転走行。涌田さんが所有する3000両の車両のうち約400両を動かし、来場者が持参した車両も走行できます。入場や運転は無料です。

 訪れた親子たちは「こんなに広い」と大喜び。持参した電車や機関車を思い切り走らせて夢中です。涌田さんによると、遠く大町市から訪れたり、千曲市や松川村などから問い合わせがあるなど反響がありました。

「協力隊」任期切れ後は定住へ

 小田切地区は長野市の西部へ車で30分ほどの山間地で、人口は約1000人。涌田さんは最大3年の協力隊の任期が切れた後、古民家を譲り受けて小田切に定住する予定。展示館の充実や若者の移住促進などさまざまな地域おこしの活動を続けながら、「いずれは身に付けたそば打ちの技術を生かして小田切でそば店を開きたい」。展示館は、先の長い計画の一つだったようです。

 「以前、何回か長野を訪れて気に入っていました。40歳を越えたら残りの人生は田舎暮らしでと思っていた。今は地元の人とも仲良くなって、イワナ釣りも覚えました」と涌井さん。「小田切を、子どもたちのにぎやかな声が聞こえ若者たちが住み着く地域にするまで頑張りたい」と話しました。

 長野市の「地域おこし協力隊」は市の支援を受けながら1~3年の任期内に地域おこしの活動を行います。現在は東京、愛知、北海道など全国から21人が参加。主に山間部や農業地域で地場産業の振興、移住者の受け入れ、地域おこしのイベント企画などに取り組んでいます。

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■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説

最終更新:5月16日(月)10時19分

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