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専門家に聞く、効率的学習法の具体的な方法とは

ベネッセ 教育情報サイト 5月15日(日)14時2分配信

適切な間隔を空けて復習することを、専門用語で「分散学習」と呼びます。「分散学習」の方法は、学習のいろいろな場面に取り入れるだけではなく、スポーツや芸術などの上達につなげることも可能だといいます。日本女子大学教授の竹内龍人先生にお話を聞きました。

分散学習を活用して「暗記カード」の学習を効率的に

分散学習を意識すると、「暗記カード」を用いた学習の効率も高められます。ここに50個の単語が書かれた50枚のカードがあるとしましょう。50枚のカードを一気に勉強するのが、最もシンプルな学習法です。しかし、それでは頭がパンクしそうになるため、まず5枚に集中して覚えられたら次の5枚というように、10回に分けて勉強する人もいるかもしれません。確かに、あとのやり方のほうが確実に覚えられそうな気もします。

ところが、それぞれの方法を数日間続けたあとにテストを受ける実験では、カードを分けずに学習したグループのほうが得点は高くなりました。50枚のカードで勉強すると、終盤に差しかかるころには最初の単語は忘れかけているでしょう。そのため、「間隔を空けるとよい」という分散効果が発揮されるのです。

「フリースロー」の練習にも分散効果の影響が表れる

分散効果が働くのは、勉強だけではありません。バスケットボールのフリースローの練習に関する興味い深い実験を紹介しましょう。

グループAとBの選手が12フィートの距離からフリースロー対決をする3日前に練習をしました。
Aの選手は12フィートの距離から投げる練習を120本行いました。一方、グループBの選手は、8フィート、12フィート、15フィートの距離で40本ずつ、計120本の練習をしました。本番では、どちらが勝ったと思いますか。12フィートの距離でみっちりと練習したグループAと思うかもしれませんが、実際に勝ったのはグループBでした。これも、分散効果の影響と考えられます。

ここまで間隔を空けて学習する分散学習のメリットを説明しましたが、短期間で集中的に学習する「集中学習」が適した場面もあります。一つは、勉強した内容の理解が不十分な場合です。理解が不十分な内容は記憶できませんから、授業でわからないことがあったら、あまり時間を空けずに理解できるまで復習しましょう。そして理解してから数日後に復習すれば、分散効果が期待できます。

また苦手科目の対策にも集中学習が向いています。数学が苦手なら、比較的易しい数学の問題集に集中的に取り組んでみましょう。すると、最初に抱いていた拒否感が次第に薄れていくはずです。これは、くり返し接するうちに好意を抱きやすくなる「単純接触効果」と呼ばれる心の働きを利用した学習法です。

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最終更新:5月15日(日)14時2分

ベネッセ 教育情報サイト