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三菱車の燃費、なぜ悪かった? 責任を取った日産

乗りものニュース 5月15日(日)13時10分配信

実際、三菱車に乗ってみると

 軽自動車の燃費を不正表示していた三菱自動車が急転直下、日産傘下入りすることになり、八方丸く収まってめでたしめでたし、という空気が流れています。

 しかしそもそも三菱の軽自動車は実際のところ、どのくらいの燃費だったのでしょう。

 私は約2年前(2014年7月)、三菱「eK」シリーズがマイナーチェンジした際、『CARトップ』誌にて、「eKカスタム」とライバルのホンダ「Nワゴン」の燃費比較テストを行いました。

 テストしたのは、ともに売れ筋の自然吸気(ノンターボ)エンジン搭載モデル。東京・お台場周辺の空いた一般道を2台前後で連なってごく普通に10kmほど走り、出たのは次の結果です(両車とも燃費計の数値)。

三菱「eKカスタム」:19.1km/L
ホンダ「Nワゴンカスタム」:23.6km/L

 当時、三菱「eKカスタム」のカタログ燃費(JC08モード)は30.0km/Lで、対する「Nワゴンカスタム」のカタログ燃費は29.2km/L。ところがこのテストでは、あくまで参考程度の精度ながら、三菱「eKカスタム」のほうが実燃費で約2割も劣る結果になりました。

 実際に乗り比べると、三菱「eK」シリーズは、ホンダ「Nワゴン」に比べて加速の悪さが際立っていました。加速が悪いので、同じペースで走るには「eKカスタム」のほうが深くアクセルを踏み込まなければならず、結果的に燃費で差がついたのです。

「加速が悪い」というのは、具体的には「低速トルクの弱さ(薄さ)」です。アクセルを床まで踏みつければ、どちらのクルマも加速はそれほど大きく変わりませんが、日常的な運転で大事なのは、アクセルを少し踏んだときに発揮される低速トルク。これが強ければ(厚ければ)軽やかに走って燃費も良くなりますが、弱い(薄い)と加速が重くなり、燃費も悪化します。

 現在、国交省が燃費を計測し直していますが、三菱自側が「最大15%の差があった」と説明しているように、数%から20%程度、実際には劣っていたのではないかと推測されます。

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最終更新:5月16日(月)7時25分

乗りものニュース