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【MLB】傷害、飲酒運転、ひき逃げ…3年半服役後にMLBデビューした右腕の経歴とは

Full-Count 5月15日(日)11時23分配信

ドラフトから12年後にデビュー、過ちを犯した選手にチャンスが与えられるMLB

 レンジャーズのマット・ブッシュ投手が13日(日本時間14日)、本拠地で行われたブルージェイズ戦で、ドラフトから12年後の遅咲きデビューを果たした。

 パドレスにドラフトされたのは2004年のこと。高校生ながらも、ショートとして全体1位指名を受けた。同年には、タイガースのジャスティン・バーランダー投手、エンゼルスのジェレッド・ウィーバーらが名を連ねる。だが、パドレスと契約を結んだ直後、バーで起きた喧嘩に加わり、出場停止処分からキャリアがスタート。山あり谷ありのプロ生活が始まった。

 打者として成績を残せずに投手へ転向も、ヒジの靱帯を断裂してトミー・ジョン手術を受けることに。復帰後の2009年には傷害事件を起こし、パドレスから戦力外。直後に移籍したブルージェイズでも、酩酊状態で傷害事件を起こして解雇される。

投じた17球のうち10球は155キロを超える速球、「ようやく夢が叶った」

 翌年からはレイズに所属。マイナー生活を続けるが、2012年、春キャンプ中に免許停止期間中に飲酒運転、さらにバイクに乗っていた72歳の男性をひき逃げして逮捕された。懲役51ヵ月の判決を受けたブッシュは、刑期短縮で昨年10月に出所。レンジャーズとマイナー契約を結び、復活のチャンスを与えられた。

 今季は傘下2Aフリスコで開幕を迎えたが、13日にメジャー昇格&デビューを果たした。古巣&強打のブルージェイズを相手に投じた17球のうち、10球は時速96マイル(約155キロ)を超える速球。昨季MVPのドナルドソンを見逃し三振、バティスタを二塁フライ、エンカーナシオンを三振とし、3者凡退でメジャー初マウンドを飾った。

 MLB公式サイトによると、背番号「51」をつけたブッシュは、試合後の会見で「今日のマウンドは大きな意味を持つ。ようやく夢が叶ったよ。今は押し寄せる感情の波に飲み込まれている状態だね」と信じられないといった表情を浮かべた。

 過ちを起こした選手に2度目、3度目のチャンスが与えられるメジャーリーグ。また1つ、新たな復活劇が誕生した。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:5月15日(日)11時29分

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