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女性ハンター「狩女の会」結成 料理や装飾品作りで交流

北國新聞社 5月15日(日)3時13分配信

 山間部で鳥獣による農業被害が深刻になる中、狩猟を行う石川県内の女性が、女性ハンターの団体「狩女(かりじょ)の会」を結成した。女性ハンター同士の交流を深めるほか、ジビエ(野生鳥獣肉)料理教室の開催や、イノシシやクマの獣皮や牙を用いたアクセサリー作りなど、女性ならではの視点でさまざまな催しを企画することで、白山ろくや宝達山系などに伝わる狩猟文化への理解を広める。

 狩女の会は金沢、白山、能美、かほく市在住の公務員や会社員など、2年前の狩猟免許試験で知り合った30~40代の女性6人が今年3月に設立した。同会によると、狩猟に関心を持ち、口コミで入会する女性が増え、今月14日時点で会員数は18人を数える。

 過疎高齢化が進む山間部では、イノシシやシカの生息数が増加しており、農作物の被害が拡大していることを受け、同会は全国的に食材としての活用が広がるジビエを用いた料理教室など、女性が親しみやすいイベントを足掛かりに、鳥獣対策と狩猟文化について理解を深めてもらう。

 6月5日には、会員と一般参加者を対象に、イノシシ肉などのジビエ料理を味わいながら、狩猟や鳥獣被害について気軽に話し合うイベントを白山市河内町で開く。県によると、2014(平成26)年度末時点で狩猟免許を持つ県内の女性は31人で、全体の1869人のうち、1・66%にとどまっており、女性の狩猟免許取得も後押しする。

 白山ろくなどの山間部では、古くからクマの肉を料理する文化がある。「狩女の会」の代表で、イノシシ肉のカレーライスやシカのシチューなど、ジビエ料理を提供するカフェ「クラフトワークスER」を運営する長田富士子さん(45)=白山市河内町=は「白山ろくではクマ肉が食べられていたが、イノシシやシカは食材として新しい。おいしく食べるレシピや調理法も考えて食材として定着させていきたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5月15日(日)3時13分

北國新聞社