ここから本文です

66%が経常増益、改善続く 16年3月期、北陸の39社

北國新聞社 5月15日(日)3時8分配信

 北陸三県に本社を置く上場企業(銀行・証券を除く)39社の2016年3月期決算は、全体の66%に当たる26社が経常増益だった。円安株高を背景に好調だった前期に引き続き収益の改善傾向がうかがえ、過去最高益を記録した企業もあった。17年3月期も好調が続くと見通す企業が多い一方で、海外経済の下振れリスクなどから10社が減益を予想し、やや慎重な見方が一部で出ている。

 経常増益となった企業は15年3月期の18社より多い。16年3月期に黒字転換した2社を含め、全体の7割超が経常損益を伸ばした。増収は27社だった。

 製造業では、EIZO(白山市)は国内、海外ともに好調で、増収増益となった。高松機械工業(同)は低調だった海外向けを国内で補い、売上高が過去最高となった。

 建設関連の企業は活況が続く民間工事を中心に受注を取り込んだ。川田テクノロジーズ(南砺市)は首都圏の大型案件を受注し、経常、最終増益となった。日成ビルド工業(金沢市)は売上高、経常、純利益ともに二けたの伸び率となった。

 飲食関連では、ハチバン(金沢市)は北陸新幹線開業効果で和食店を中心に売り上げが伸び、過去最高益を記録。アルビス(射水市)は新店舗に加え、既存店も好調で、営業、経常、純利益が過去最高だった。

 円高進行に伴い、為替差損を計上した企業もみられた。倉庫精練(金沢市)はメキシコのペソ安で損失を被った。田中精密工業(富山市)では為替換算の影響があったものの、経費圧縮で大幅増益を確保した。

 17年3月期では26社が増収、24社が経常増益を予想した。16年3月期に過去最高益だったアルビスは今期、店舗改修などに33億円を投じる計画で、利益がさらに増える見通しだ。北陸電気工事(富山市)も最高益の更新を見込む。

 一方、10社が減益を予想した。北陸電気工業(同)は中国経済の低迷の長期化や携帯情報端末の成長鈍化を見越し、三谷セキサン(福井市)は人手不足による労務費の増加を懸念。いずれも減益の見通しを発表した。

 増収増益予想の小松精練(能美市)も、新興国経済の鈍化や円高株安の進行による業績下振れを警戒する。収益が改善傾向にあっても、見通しについては、まだ楽観視できる状況ではなさそうだ。

北國新聞社

最終更新:5月15日(日)3時8分

北國新聞社