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外部環境が好ましくない今「注目すべき6銘柄」はコレだ!

ZUU online 5月16日(月)11時10分配信

今年の東京市場は、イベント多数で賑やかな相場になるはずだった。しかし1~2月は中国経済の失速懸念と欧州の難民問題、英国のEU離脱問題などで失速、イベントへの関心も薄らいでしまった。しかし3月になって月足チャートが3カ月ぶりに陽転したことを切っ掛けに、市場は正常な感度を取り戻しつつある。つまりイベントやテーマへの関心が甦えりつつあり、自動運転車やサミット開催、フィンテック、民泊促進、人工知能、さらにはオリンピック関連株などが浮上中だ。

そしてもう一つ忘れてならないのが、原油先物価格の反転による資源エネルギー関連株の上昇だ。石油価格について一般的には、その上昇はマイナス視されがちだ。実際原油価格が上昇すれば、われわれの日常生活にマイナスの影響が出るからだ。

 しかし投資する立場からは、原油価格の上昇は歓迎すべきことになる。原油高になることで、米国市場やドルが上がりやすくなる上に、多くの企業にとっても、製品やサービスの値上げ要因になるからだ。企業は製品やサービス価格がどんどん下げてしまっては、やがて経営が立ち行かなくなる。そのため多くの企業は値上げの機会を待っているのが実際で、原油価格が今後上昇するなら、それを理由に製品やサービス価格の値上げが可能になって、実際の収益も上向くのだ。

 その先にあるのは、株高。これは一種の公式のようなものであり、今後は資源エネルギー関連株、さらには化学株などの値動きをしっかりウォッチングする。これが成果に結びつきやすいといえる。

 安倍政権が来年4月から実施予定の消費税引き上げについて、実施見送りを決める可能性が出てきたことにも目を向けておきたい。選挙前のパフォーマンス。こんな見方もあるが、引き上げ先送りに株式市場はすでに期待を寄せつつといえる。それに日本経済が本格的に蘇生し、われわれが幸せな日々を過ごせあるようになるのには、なんとしても国内消費が上向かないことには、何事も始まらない。

 ところがいまは、外部環境が好ましいとはいえない状況にある。米国は年に4回の利上げを実施するとの方針を示していたが、イエレンFRB議長の最近の発言を聞くと、年間2回。こんなペースで利上げをする方針を示唆し始めている。FRBとしては当初の予定通りに年4回引き上げたいところだろうが、新興国経済のそれによって打撃を受ける恐れがあるため、2回にとどめておかざるを得ない。こんなことになっていると見てよい。

 そのために起きるのは、少々有り難くないドル安円高だ。私の昨年の今頃の予想では、円は対ドルで130円に下げていてもおかしくない。しかし実際は110円~125円での推移。それも前半での推移が多くなっている。これでは残念ながら日経平均は力強く上がりにくい。輸出関連企業の収益も悪化はないものの、伸びが限定的となってしまう。

 政府もそれをすでに意識しているようで、3月に決まった2016年度の予算案は、一般会計総額96兆7218億円に及ぶ大型になった。これで日本経済の失速はない。こうなるとよいのだが、実際はそうはならないだろう。景気対策よりも、子育てや福祉の充実を主目的とするもので、短期間に経済を浮上させる効果は薄い。

 そこで考えられるのは、補正だ。それがどの程度になるかは分からないものの、それが組まれるのは確実性が高い。これは、中国上海で開催されたG20で米国が「経済失速を避けるために、財政出動も選択肢の一つとして考えるべきだ」という提言にも叶う。米国の提言は、しっかりと声明文にも書かれている。

 経済の安定成長のためには金融政策には限界があり、政策手段を動員することが必要と。これまでの共同声明では、経済、財政などへの危機感を示すことはあっても、「金融政策だけでは均衡ある成長は実現できない。財政政策を併用すべきではあると」表明することはなかった。

 財政政策は各国の財政赤字の要因となるため、G20だけでなくほとんどの国際会議が「財政の健全化」を促し続けてきた手前もあって、その必要性に言及することはなかったのだ。要するに、財政の出動は悪しき政策と見られていたといってよい。日本でもそうで、いまでも財政赤字の拡大を懸念され続けている。

 このような現実があるのに今回のG20は、財政政策の動員を促す内容だったのだ。安倍政権はその意味がよく分かるはずで、今後政策に生かしていく可能性が高いのだ。

■大型LED照明リースのネクシーズに注目

そこで株式投資でもそれを想定して、次のような銘柄に投資しておきたい。

 まずはタケエイだ。この会社は建設関連の産業廃棄物の中間処理、再資源化けに強いことで知られる。いまは首都圏を中心に商業施設やビルの建て替えが増加を続けているだけに収益は着実に伸びつつある。株価はすでに高値圏ながら、ゆるやかにさらなる高値へと進む可能性高い。

 商業施設では大型のLED照明が使われているが、その価格はかなりの高額だ。そこで同設備をリースするサービスで伸びているのがネクシーズだ。LED照明以外に業務用冷蔵庫のリースにも展開しており、新たな収益の柱に育つだろう。

 ペットをお飼いだろうか。我が家では猫を飼っているが、日本はもっか猫ブーム。テレビの猫の面白映像を見ない日がないほどとなっている。こんなブームを背景に伸びているのがペット保険最大手アニコム・ホールディンクスだ。ブームは今後も続くと見てよく、保険加入者の増加も続くと見てよく、株も引き続き有望度高い。

 医薬品開発に不可欠な臨床試験代行に強いリニカルも繁忙が続いている。臨床後期に強いため製薬メーカーからの信頼度が高いからだ。

 以上の他、オーソドックス銘柄では「お~い、お茶」の伊藤園、前期決算が赤字転落となったものの、今期は黒字化が見込める三菱商事が魅力的だ。

北浜流一郎◎株式アドバイザー
1943年、鹿児島県生まれ。慶応義塾大学商学部中退。ジャーナリストから、株式評論家となり、『東京スポーツ』「ネットマネー」「チャートブック日足集」などの株式欄を担当。ラジオたんぱの番組のパーソナリティーも務める。その推奨銘柄の的中率の高さから「当たり屋」として知られ、一般投資家の絶大な人気を誇る。北浜氏のHP kabu-rich.com(記事提供=株主手帳5月号)

最終更新:5月16日(月)11時10分

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