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豆腐 カロリー気にせず デザインおしゃれ 甘さと健康 両立

日本農業新聞 5月16日(月)12時30分配信

 スーパーの豆腐売り場で、スイーツ感覚で食べられる商品が並び始めた。プリンのようなデザインの豆腐や、まるでコンビニスイーツのような装いの豆腐……。口に入れると、ベリーやアーモンドミルクの味が広がる。ここ数年、低カロリー食品として注目される豆腐だが、スイーツコーナーでは競合商品が多過ぎる。そこで食品メーカーが目を付けたのが“本拠地”である豆腐の棚だ。

 「デザート豆腐」。いなげや金町店(東京都葛飾区)では、こんなPOP(店内広告)を掲げながら豆腐を売り込む。油揚げや湯葉などが並ぶ棚にあるのは、ベリーの赤い実がデザインされ、「SWEETS TOFU(スイーツ トーフ)」の名前が付いた豆腐だ。

 一見すると、プリンと間違うほど、スイーツの強い印象を売り場に放つ。同店は「子どもが豆腐の棚にくぎ付けになる、普通は見掛けない光景をよく見る。売れ行きも良い」と手応えをつかむ。

 この商品を作るのは、豆腐メーカーのアサヒコ(さいたま市)だ。同社はベリー、マンゴー、カラメルなど6種類を「SWEETS TOFU」シリーズとして商品化。3月から販売を始めた。

 一般的に豆腐をメインにしたスイーツは、青臭さが目立ってしまうため、チーズやクリームなどに混ぜて使われるケースが多い。同社は「スイーツ色を出しながら、豆腐として売り込みたい」と、独自製法で青臭さのもととなる油分の酸化を8、9割カット。豆腐独特のにおいが苦手な消費者でもおいしく食べられるように仕上げた。

 販売からまだ2カ月だが、当初見込んでいた数量の2倍を売り上げたという。同社は「ターゲットとなる20、30代の若い女性を豆腐の棚に引き付け、豆腐消費の呼び水としたい」と意気込む。

 チルド食品メーカーのふじや食品(福井県越前市)も3月から、スイーツ豆腐の製造・販売に乗り出した。アーモンドミルクと豆腐を合わせた「アーモンドミルクとうふ」は、1カ月で4万個を売り上げ、早くもヒット商品だ。パッケージは豆腐というより、まるでコンビニスイーツのよう。皿に盛りつけると、見た目は普通の冷ややっこだが、口に含むと香ばしいアーモンドの匂いと、ほのかな甘味が広がるという。

 同社は「甘いものを食べたいが、健康にも気をつけたい。こうした今の消費者ニーズにあっている」と話す。「豆腐と健康に良い食材を合わせる」をコンセプトに、この他「トマト&チアシードとうふ」や「大麦若葉とうふ」も販売する。

日本農業新聞

最終更新:5月16日(月)12時30分

日本農業新聞