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EXILEの野外ライブ会場付近で落雷死 大阪地裁は「自己責任」

BuzzFeed Japan 5月16日(月)19時5分配信

野外イベントの運営者は、落雷事故にどこまで責任を負うべきか。EXILEのコンサート会場付近で雷に打たれて亡くなった岩永牧子さん(当時22)の遺族が、イベントを運営していたエイベックス・ライヴ・クリエイティヴとミューベンツ・ジャパンに対して、計約8200万円の損害賠償を求めていた裁判で、大阪地裁(長谷部幸弥裁判長)は5月16日、原告の請求を棄却した。【BuzzFeed / 渡辺一樹】

判決は、「野外における落雷に対する回避措置は、もっぱら各人が自己の責任で行うべきもの」と指摘。今回、運営側の注意義務違反はなかったなどとして、請求を認めなかった。

父親の岩永浩美さん(54)は、悔しさをかみしめるように険しい表情で会見し、「親としては、納得がいかない」と繰り返した。

野外で雷を避けることが「自己責任」とされた点については、「運営側からアナウンスがあれば、(冷静に)避難できたのではないか」と述べた。

牧子さんの遺影を抱いて判決に臨んだ母親の岩永和子さん(56)も、(牧子さんと同じように)「大勢の人が木の下にいたと聞いている」と強調した。

落雷事故の経緯

落雷事故に至る経緯は、どのようなものだったのか。

大阪市・長居公園内にあるスタジアムで2012年8月18日午後、EXILEら人気アーティストが出演するコンサート「a-nation」が開かれていた。

岩永牧子さんはコンサートのために福岡県からやってきて、午後2時過ぎに長居公園内で落雷にあった。永井さんは病院に運ばれたが、翌日亡くなった。一緒にいた友人もこの落雷で亡くなった。

現場の様子は?

コンサート会場は長居公園の北西部にあるメインスタジアムで、約5万3000人の来場が見込まれていた。牧子さんは長居公園の南西部にある林の中で、雷に打たれた。

調査報道NPO「iAsia」によると、当日、長居公園をジョギングしていた男性(48)は次のように証言している。

“「当日はスタジアムの外でもエグザイル関係の様々なイベントが開かれていて、公園全体がエグザイル祭のような感じだった」

「人の列が何重にもなっていて、人をよけながら走る状態でした」

「いきなり曇り始めて、あとは強い雨。そして雷鳴が轟き始めたんです。それで、ジョギングを中止して自宅に急ぎ帰りました。帰りに見たトイレは人であふれ、そこに入れない人が周辺の木の下に雨宿りする状況でした」”

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最終更新:5月16日(月)19時5分

BuzzFeed Japan

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