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MLB右腕が先発登板間に名門大学卒業 「前十字靱帯を切ったことに感謝」

Full-Count 5月16日(月)16時17分配信

昨季大怪我で離脱したブルージェイズ右腕ストローマン

 ブルージェイズの先発ローテを担うマーカス・ストローマン投手が、登板間に当たる15日に晴れて大学卒業を果たした。

 デューク大学に通っていたストローマンは、2012年のドラフトでブルージェイズから全体22位指名されてプロ入りを果たした。だが、この時に大学卒業に必要な単位を取得しきれておらず、「卒業」は叶わなず。その一方で、マイナーで着実に成績を残し、2014年5月にメジャー昇格&初勝利を果たした。

 ブルージェイズの未来を担う若手投手として期待を集める右腕だが、昨年の春キャンプ中に左膝の前十字靱帯を断裂。手術を要する大怪我で、シーズンのほとんどを棒に振ることになった。

 だが、ここで発想の転換をしたストローマンは、リハビリと平行して、大学に戻って必要な単位を取ることに。懸命な努力の結果、見事、社会学の学位を取ることに成功した。さらに、当初はシーズン中の復帰は難しいと思われていたが、9月12日ヤンキース戦で復帰。地区優勝に大きく貢献した。

チームメイトも称賛「これはすごい功績」

 地元紙「トロントスター」電子版では、チームメイトであり親友でもある先発アローン・サンチェスの言葉を紹介。

「努力のたまもの。どれだけ大変なことなのか、どんな経験だったのか、分かる人は多くないかもしれない。(リハビリに勉強に)長い1日がどれだけあったことか。睡眠時間を削ったことがどれだけあったことか。卒業準備とリハビリを平行して達成した上に、北米でも屈指の名門大学を卒業したんだから、これはすごい功績だよ」と自分のことのように喜んだという。

 ストローマン自身は「まさか前十字靱帯を切ったことに感謝する日が来るとは思わなかった。でも、おかげで人間として大きく成長できたよ。大学も卒業できたし、心身ともに強くなれた。昨年の夏にデューク大学に戻れたおかげで、今とてもいい状態にある」と、怪我に感謝(?)していると球団公式サイトは伝えている。

 マイナーリーグでは、オフシーズンを利用して大学に通う選手もいるが、メジャーレベルでは非常に珍しい例だろう。メジャーでは、現時点で野球に専念することと同時に、野球を辞めた後の第2の人生も踏まえた人生設計を奨励する風潮にあるが、それを達成したストローマンは、野球少年たちにとってもいい手本となりそうだ。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:5月16日(月)16時17分

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