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復活はまた白紙に…それでも諦めたくない「松坂大輔」という男の可能性

ベースボールキング 5月16日(月)16時0分配信

松坂がおかしい...

 一体、どうなっているのだろう…。復活を目指しているソフトバンク・松坂大輔がおかしい。

 9年ぶりに日本球界復帰を果たした昨年、右肩を手術した影響で1度もマウンドに上がることなく1年を終えた背番号「18」。今シーズンこそ一軍での復活登板を目指し、新天地での孤独な戦いを続けていた。

 今年も開幕一軍入りとはならなかったが、二軍戦では慎重に登板を重ね、球速も140キロ台を記録するようになるなど、復帰過程は順調かと見られていた。しかし、14日のウエスタン・広島戦に中9日で先発すると、1回と2/3を投げる間に被安打7、四球3つを出すなど乱調。9失点を喫し、わずか65球で降板した。

見るも無残な投球

 立ち上がりから悲劇は始まった。

 いきなり先頭打者の野間に本塁打を浴びると、3番のメヒアからプライディ、土生の3連打でさらに1失点。いきなり出鼻をくじかれると、そこからはもう見ているのさえ苦しいと感じるような“悲惨”なマウンドだった。

 2回には失策が絡んでさらに3点を失い、トドメは土生に満塁弾を被弾。打者15人に対して65球、7安打、うち2本が本塁打で3四球、1奪三振で9失点…。これが「3年12億円」の投手の姿なのだろうか?

 降板後、松坂は待ち構えた大勢の報道陣を避けるように、試合中に帰宅したという。マウンドから降りる際には右手の指を気にするしぐさを見せたが、マメがつぶれた様子はなく、16日に指の精密検査を受けることになったという。

みんながたのしみにしていた“平成の怪物”の復帰

 この一連の出来事をファン、そして選手たちはどう思うのであろうか。

 3年12億円。1年に換算すると4億円…。ちなみに、昨年トリプルスリーを達成した同僚・柳田悠岐の推定年俸は2億7000万円。柳田よりもはるかに高額なサラリーをもらっていることになる。

 かたやチームを日本一連覇へ導いた貢献者。かたや1試合にも登板することなくシーズンを終えた男…。ファンからの視線が厳しくなるのも当然のことだ。

 ちょうどいまの球界を引っ張るくらいの選手たちにとっては、松坂と言えば雲の上のような存在。伝説を作り続けた甲子園のヒーローに憧れて野球を始めたという選手だって少なくない。

 そんな男が、アメリカ・メジャーリーグを経て日本に帰ってきた。選手もファンも、もう一度日本で“平成の怪物”の勇姿が見られることを楽しみにしていた。

 しかし、昨年の途中離脱に続き、今年もこの先は白紙状態。日本一3連覇の大偉業へ向け、今年も首位を突っ走っているチームにとってはあまり影響がないのかもしれないが、数少ないネガティブな話題となっていることは確かだろう。

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最終更新:5月16日(月)16時3分

ベースボールキング

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