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穴水でボラ待ち櫓漁スタート 幸先良し、初物50匹

北國新聞社 5月16日(月)2時52分配信

 穴水町新崎(にんざき)で15日、今季のボラ待ち櫓(やぐら)漁が始まった。櫓に上り、ボラが網に入るのをじっと待つ町伝統の漁法を守る新崎・志ケ浦地区里海里山推進協議会は、経験則から網の設置方法を工夫し、初日としては昨年より30匹多い約50匹を水揚げした。メンバーは「予想以上だ」と喜び、漁獲数5千匹を目指す今季の豊漁へ手応えをつかんだ。

 「よし、入った」。15日午前9時ごろ、岩田正樹会長(67)が櫓の上から、ボラの群れが網に吸い込まれていくのを確認すると、船に乗った6人が櫓の手前から網をたぐり寄せ、勢いよく跳ねるボラを次々と船上のいけすへと移した。ボラは体長50センチほどで、初日の大漁を記念してメンバーや地元住民で分け合った。

 協議会では今年、網の間口をこれまでより5メートル狭い25メートルとし、群れが入ってから逃げる間を与えず、素早く網を揚げられるようにした。影や音に敏感なボラに気付かれにくいよう、網の底の位置も従来より深くした。

 協議会は1996(平成8)年を最後に途絶えていた櫓漁を2013年に復活させた。漁期は7月までで、ボラの漁獲数は14年が約800匹、15年が約3千匹と年々増加している。

 釣り客や地元住民にボラを味わう機会を増やしてもらおうと、22日には新崎漁港で直売市を初めて開催する。協議会は県のいしかわ里山振興ファンド助成金を活用した加工品開発も進める。

 岩田会長は「今後に期待できる結果となりうれしい。町のシンボルである櫓漁やボラの味を広め、ファンを増やしていきたい」と意気込んだ。

北國新聞社

最終更新:5月16日(月)2時52分

北國新聞社