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キングス 攻撃刷新終盤に満開 動き回るバスケ得点力再生

沖縄タイムス 5月17日(火)6時49分配信

 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングスが、2季ぶりの優勝を飾った。9月にナショナルリーグ(NBL)と統合した「Bリーグ」がスタートするため、bjは閉幕。最終シーズンで王者に返り咲き、4度の優勝回数は3度の大阪、浜松・東三河を抜き、単独トップとなった。名実ともに「bj最強」となったキングスの足跡をたどる。(勝浦大輔)

 今季、一新した「人とボールが動き続ける」攻撃システムが結実し、持ち味の堅守に加えて「攻撃力」という新しい武器を手に入れた。シーズン前半戦は新スタイルがなじまず、安定感を欠いたが、後半戦で球団新記録の16連勝をマークするなど徐々に浸透。レギュラーシーズン全52試合の総得点は4484点。1試合平均86・2点は1位の仙台(86・3点)とほぼ変わらず、トップクラスを走る。
 その力は、プレーオフ(PO)で真骨頂を発揮した。沖縄開催の1回戦で金沢(石川)、続く西地区準決勝ではリーグ最少失点の大阪と、いずれも堅守の強敵を相手に、80点以上を挙げて4連勝し、有明切符をつかみ取った。
 有明でのファイナルズでも、西決勝で今季最多勝率の京都に87点、リーグ決勝で東王者の富山に86点。ボールを回し、攻守の切り替えが速いアップテンポなバスケットを展開し、相手に疲れが見え出す第4Qに引き離す「勝ちパターン」が確立された。
 この攻撃システムを取り入れたのは、苦い経験からだ。2連覇を目指した昨季、ホームでのPO西準決勝で浜松・東三河に2連敗を喫し、有明に進めない「球団史上最悪のシーズン」(伊佐勉監督)となった。
 個々の力に頼る傾向があったことを反省。今季、「もう一度、原点から。」をテーマにチームプレーを見つめ直し、再起を期した。新攻撃システムがはまらなかった前半戦、伊佐監督は「やめようかとも思った」という。それでも信じてやり抜いたことが、大きな財産を生んだ。リーグ決勝後の会見で指揮官はしみじみと語った。「選手たちはきょうもシステムを信じてやり続けた。結果はついてきた」

最終更新:5月17日(火)6時49分

沖縄タイムス