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軽金属押出開発、16年度設備投資額を大幅拡大

鉄鋼新聞 5月17日(火)6時0分配信

 大手軽圧メーカー5社が出資する大型アルミ押出品メーカー、軽金属押出開発(KOK、本社・三重県四日市市、社長・畑中孝一氏)は今年度、例年にない規模の設備投資を実施する。約4億5千万円を投じて工具加熱炉などを設置。旺盛な需要に対応して生産能力を拡大するとともに、操業開始から45年経過した受電設備等インフラ関係の更新を一気に進めることで、大型製品の安定供給体制を構築したい考えだ。

 KOKは近年、鉄道車両用異形材の大口受注などを背景にフル生産が続く。15年度下期出荷量は上期比12%増の3300トンまで伸長。通期でも6200トンとなり、2期連続で6千トン超を達成した。
 今上期も国内外向け鉄道車両、LNG船関連などで数多くの業務を受注。3800トンの生産を計画する。形材を中心にした過去にない高水準の生産量で、最近では軽量化ニーズの高まりに伴って形状が薄肉・複雑化する傾向にあり「現場の負荷が非常に大きくなっている」(畑中社長)。
 これまで改善活動を重ねて生産実力に磨きをかけてきたが、今後の生産数量増への対応力強化、大型押出材の安定供給体制を一段と強固とするため、大規模投資を決めた。
 5月の大型連休期間にはダミーブロック(工具)の加熱炉を導入。稼働をスタートした。専用炉を設けることで押出機への脱着が迅速となり、同社が目標とするプレス実働率が高まり、生産性向上効果が期待できる。投資額は約5千万円。
 このほか、今年度内に大型のプレス予備品購入、受電設備の更新などを実施する計画。設備増強、改善活動を通じた生産能力アップと同時に、繁忙な状況下であってもこまめな設備点検やメンテナンスを行って、品質不良削減にも注力する。
 畑中社長は「供給責任を果たす上で足元はまさに正念場。旺盛な需要に着実に応えられるよう、体制強化を進めたい」と語った。

最終更新:5月17日(火)6時0分

鉄鋼新聞