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【MLB】メジャーで存在感発揮する小兵 167cmでも驚異のパワー、その秘密は?

Full-Count 5月17日(火)15時41分配信

14年首位打者アルトゥーベ、今季はすでに9発&長打率6割超

 2014年度のア・リーグ首位打者で、2年連続200本安打を記録しているアストロズのホセ・アルトゥーベ内野手。身長167センチの小兵は、いまやメジャー屈指の巧打者となったが、なんと今季はパワーも開花させている。5月17日(日本時間18日)現在、すでに9本塁打を放ち、長打率は6割2分7厘。打者の攻撃的価値を示すセイバーメトリックスの項目wRC+(ウェイティッド・ランズ・クリエイティッド・プラス)は、メジャー平均を示す100を大幅に超える190で、メジャー全体を見回してもデービッド・オルティス(レッドソックス)に次ぐ2番目の高数値だ。MLB公式サイトでは、アルトゥーベの進化の様子と、今季の変化について分析している。

 記事では、デビューした2011年から現在までを3段階に分けている。

 初めは「2011-13年:勝てないチームのおかげで実力以上によく見えた時代」だ。この期間のwRC+は91でメジャー平均の100を下回るが、それでも3シーズンで324敗した再建期のチームでは一番いい選手で、2012年にはオールスターに選ばれている。

 次が「2014-15年:改善されたチームで自らも進化した時代」だ。若手選手が台頭したチームは、2015年にワイルドカードでプレーオフ進出に成功。この期間のwRC+が127に上がったアルトゥーベは、三振率は12パーセントから8パーセントに下がり、長打率は3割7分7厘から4割5分6厘に上昇。メジャー屈指の名二塁手と呼ばれるようになった。

なぜ今季さらなる進化を遂げているのか?

 最後が「2016年:パワー打者でありエリート守備のスーパースター時代」だ。今季はwRC+が190をマーク。昨季のブライス・ハーパー(ナショナルズ)のwRC+が197だったことを見ても、いかに今季のアルトゥーベが打者として進化しているかが分かる。

 では、どうして今季はこのような進化を遂げることができたのだろうか? 記事によれば、理由は3つあるそうだ。

 1つ目の理由は、ボール球を振らなくなったこと。2014-15年のアルトゥーベは、ストライクゾーンを外れたボール球のうち38パーセントを振っていたが、今年は25パーセントに下降。その結果、昨季は689打席で33だった四球数が、今季は179打席で22四球、約3倍となっている。

 2つ目は、打球が速くなったことだ。ボール球を振らなくなったことで、打球の初速がアップ。昨季は打球の初速が時速86.1マイル(約139キロ)だったのが、今季は90マイル(約145キロ)と、よりパワーが伝わり、勢いが出ていることが分かる。

 そして、3つ目の理由は、打球の飛び出し角度がより理想的な角度に近づいていることだ。記事によれば、初速が100マイル(約162キロ)を超え、バットからの飛び出し角度が10~35度の範囲に収まる打球は、スタットキャストによると7割7分6厘の割合で安打となるという。昨季アルトゥーベの打球でこの条件を満たしたのは5.7パーセントだったのに対し、今季はなんと15.3パーセントに上昇している。

 この好調がどこまで続くのか。2014年の日米野球で来日した小さな巨人の進化ぶりに注目したい。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:5月17日(火)16時2分

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