ここから本文です

故郷羽咋で井波彫刻紹介 作業場兼ギャラリー開設

北國新聞社 5月17日(火)2時53分配信

 羽咋市本江町の繊維会社内に、重厚で精緻な欄間で知られる井波彫刻のギャラリーがオープンした。同市出身の木彫刻師で北國新聞文化センター講師の吉川浩市さん(42)=砺波市在住=が、25年にわたって技術を磨いてきた井波彫刻の魅力を地元に伝えたいと開設を決めた。ギャラリーは作業場を兼ねており、吉川さんが腕前を披露して木彫り愛好者や職人候補の発掘にもつなげる。

 吉川さんは1992(平成4)年に羽咋工高デザイン科を卒業し、南砺市の井波木彫刻工芸高等職業訓練校で5年間学んだ後、彫刻家の善本秀作氏(元富山県芸術文化協会副会長)に師事した。現在は同市井波の関侊雲仏所(せきこううんぶっしょ)井波工房長を務めている。

 吉川さんは「時代に合わせて受け継がれてきた、職人技の結晶である井波彫刻を、生まれ故郷の皆さんにも見てもらいたい」と、父の聡さん(70)が経営するニットー繊維の一室にギャラリーを構えた。

 ギャラリーには、龍を彫った欄間などが展示されており、作業机には、刃先の太さや形状が多彩なのみ約100本が並んでいる。吉川さんは新潟など県内外の寺社から欄間の発注を受けており、井波の工房と行き来しながら、羽咋のギャラリーでも制作して作業を公開する。

 ギャラリーは月曜~土曜の日中に開放されている。吉川さんは、動植物をモチーフにした作品を得意としており、「本物以上に本物らしい作品を目指している。欄間を眺め、彫刻のある空間を楽しんでもらいたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5月17日(火)2時53分

北國新聞社