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有名人の「観光大使」就任、効果はあるの?

THE PAGE 5月18日(水)10時0分配信

 長崎県佐世保市は4月、元プロ野球選手の城島健司さん(39)を佐世保観光名誉大使に任命し、委嘱状を交付した。全国各地で有名人が就任することで話題を呼ぶ観光大使だが、そもそも有名人側はどんな仕事を果たし、都道府県や市町村は何のために「観光大使」を任命するのだろうか。

「釣り番組」での発言から観光大使に

 佐世保市観光コンベンション協会によると、今回の城島さんの佐世保観光名誉大使就任は、城島さんの冠番組『城島健司のJ的な釣りテレビ』がきっかけ。城島さんが番組中で度々「(故郷である)佐世保の観光に貢献したい」「観光大使になりたい」と発言していたのが佐世保市職員の耳に入り、市が城島さんに佐世保市観光名誉大使を依頼。就任が実現したとのことだ。

 佐世保観光名誉大使は無期限・無報酬の役職で、日々の活動の範囲内で佐世保の魅力を発信することが職務という。同協会は「城島さんには、幅広い活動の中で佐世保をアピールしてもらいたい」と期待を込める。

基本的には無報酬

 観光大使は、その地方自治体出身の有名人が選出されることが多い。大分市観光大使の指原莉乃さん、みやぎ絆大使の宮藤官九郎さん、和歌山県ふるさと大使の坂本冬美さんなど、その土地になじみの深い芸能人が任命され、ふるさとの魅力を発信している。

 就任する有名人は、「ふるさとに恩返ししたい」などの理由で就任し、基本的に無報酬で「観光大使」を請け負う。活動内容は、日々の芸能活動の合間に地元の情報をアピールしたり、地元の観光イベントに協力したりとさまざまだ。新潟市出身で新潟市観光大使の小林幸子さんは、全国各地のライブで歌の合間に新潟の特産品をアピールする活動を続けている。

累計40万人を滋賀県に集客した西川貴教さん

 自治体側としては、有名人の「観光大使」就任で注目を集め、イベントなどと連動させることで、観光客を増やすねらいがある。

 2008年から滋賀県のふるさと観光大使を務めている西川貴教さんは、琵琶湖の清掃活動に参加するなど、観光大使として積極的に活動。2009年からは滋賀県で野外ロックフェス『イナズマロック』を主催しており、2015年までに累計40万人以上がこのロックフェスを目的に滋賀県を訪れた。滋賀県の担当者は「西川大使自らがテレビや音楽雑誌におけるフェス特集などで滋賀の魅力を語って下さるなど、その発信力は大きい。今後も継続して魅力を発信していただきたい」と、その集客力の高さに太鼓判を押す。

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最終更新:5月18日(水)10時0分

THE PAGE