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スズキ、燃費測定問題会見(全文1)国交省への報告について

THE PAGE 5月18日(水)19時41分配信

 自動車メーカーのスズキが、国の法令とは違う方法で燃費データを測定していたことが明らかになり、18日午後4時から、記者会見を行った。鈴木修会長が同日、国土交通省に報告。会見はその後に行われた。

【中継録画】スズキも法令外の方法で燃費測定 午後4時から記者会見

 

定められた測定方法を用いていなかった

NHK:幹事社のNHKです。準備ができましたらご報告をお願いします。

男性:はい。

鈴木:会長の鈴木でございます。今日は大変お忙しい中、皆さまにおいでをいただき、ありがとうございます。ご公表のとおり、国交省からの指示を受けまして、調査を行ってまいりました。先ほど調査結果について、報告をいたしました。その内容については後ほど詳しくご説明をさせていただきますが、走行抵抗値の申請値については、タイヤ等の転がり抵抗の実測値や、風洞試験装置での空気抵抗の実測値を積み上げた走行抵抗値を使用しております。結果として、定められたとおりの測定方法を用いていなかったことについて、深くおわびを申し上げたいと存じます。

 お客さまにご迷惑を掛けていないかという思いから、任意表示のデータと惰行法による実測値の関係をあらためて検証いたしました。その結果、当社の燃費表示には問題がないということを確認することができましたので、そのことも国交省に報告をいたしました。いずれにしましても定められたとおりの測定方法を用いていなかったということについて、重ねておわびを申し上げます。

男性:すいませんでした。

国交省への報告について

B:それでは、私のほうから先ほど国交省に報告した内容についてご説明を申し上げたいと思います。まず、走行抵抗の申請値の取り扱いについてでございますが、現在販売している16車種について走行抵抗の測定状況を確認したところ、申請時には惰行法により実測したデータではなく、惰行法を実測値と比較し、妥当性を見た上でタイヤ、ブレーキ、トランスミッションなどの装置ごとの転がり抵抗の実測値や、風洞試験装置での空気抵抗の実測値を積み上げた走行抵抗値を使用していたことが判明いたしました。

 国交省から調査指示を受け、今回の社内調査を行うまで、このような取り扱いを把握できずにおったということで、国交省の承諾を得ることなくこれによる走行抵抗値を申請値として使用してきたことを深くおわび申し上げます。

 この上記の取り扱いが行われていた原因については、申請値とした走行抵抗値の測定方法は、装置ごとの実測での室内試験データの積み上げによるものであったため、テストコースでの試験と異なり、風等の影響を受けない分、燃料消費率試験JC08モードに規定する標準待機状態の走行抵抗値を安定してばらつきが少なく測定することが可能であります。また、車両開発において装置ごとの対策の効果を把握するために必要な測定となっております。

 一方、惰行法の測定には次のような課題があるということで、申請に必要なデータを限られた開発機関の中でそろえるのが難しかったことが背景にあると考えております。まず1つ目ですが、テストコースの制約と。当社が所有する相良テストコースは、海に近く丘の上にあることから風の影響を著しく受けるなど、天候に左右されやすいこともあり、試験が難しかったこと。次に、細かな走行抵抗値の作用を把握できなかったこと、昨今の低燃費技術の向上に伴う転がり抵抗の低下や車体の軽量化により、風による影響を受けやすくなってきており、測定結果のばらつきが大きくなる傾向があります。このため、惰行法による測定では、例えば低転がりタイヤを採用する場合に、その効果をばらつきなく把握することが難しく、データを取得するためには何度も繰り返し測定を行う必要がありました。

 燃費値等への影響についてでございますが、今回すでに持っている惰行法による実測データに加えて、惰行法による実測データを追加取得し、全ての申請値と惰行法実測値の関係をあらためて検証した結果、全ての申請値が惰行法による実測値の測定誤差の範囲内であることを確認いたしました。従って、申請した走行抵抗値およびそれにより測定した燃費値については、修正の必要はないと考えております。また、排出ガス性能についても保安基準に適合しており、問題はないと考えております。

 今後の対応でございますが、惰行法により測定した走行抵抗を申請値として、使用していなかったことが今回、判明したことを重く受け止め、ただちに相良テストコースへの防風壁の設置、走行路面の整備、データ取得のための試験装置の台数追加などを行い、惰行法による測定が効率的に行える環境を整え、走行抵抗の実測が必要な全仕様について惰行法によるデータ取得および申請値として仕様の徹底をしてまいります。

 また、試験法に不明な点がある場合については、必ず国交省に事前に相談するよう、社内に徹底いたしますというような報告をさせていただきました。

NHK:以上でしょうか。それでは幹事社のNHKから質問させていただきます。

最終更新:5月18日(水)19時41分

THE PAGE