ここから本文です

鉄スクラップ市況、関東で弱基調に転換

鉄鋼新聞 5月18日(水)6時0分配信

 関東地区で鉄スクラップ市況が弱基調に転じた。これまで市況上伸をけん引してきた輸出に先安観が強まったことで、市中荷動きが大幅に増加。湾岸価格は地場電炉メーカーの買値に先行して下落している。入荷量好転を受けて電炉メーカーでも先週末以降、個別対応を含め買値引き下げの動きが広がっている。目先は地区指標とされる東京製鉄宇都宮工場の買値の動向が注目される。

 中国製ビレット輸出価格が急落したことを契機に、日本の鉄スクラップ輸出をめぐる環境が悪化した。先週末に韓国・現代製鉄は日本産スクラップに対するビッド価格をH2=FOB2万4500円と前週比5千円引き下げた。13日に行われた関西鉄源連合会による輸出入札でも落札価格は2万3530円(H2、FAS)。輸出の先安観が鮮明となったことを受けて、ヤード業者では手持ち玉の出荷を早める動きが指摘されるなど市中の荷動きが大きく上向いた。
 先週前半から小幅安に転じていた関東の湾岸価格も週末にかけて一段と下落し、17日時点の湾岸価格(H2)は2万3500~4千円。湾岸価格が先行下落したことで地場電炉メーカーの入荷も好転し、荷受け止めや荷受け制限が散見される。
 先週末からメーカー各社は個別対応を含めて買値を順次500~1500円引き下げている。17日時点でメーカーの実勢購入価格(H2)は2万5千~6千円どころ。東鉄宇都宮が買値を据え置いているため表向きは様子見だが、実勢では高値が切り下がった格好。
 関東地区の市況は弱含みに転じたものの、今週も関東湾岸の船積み量は5万6千トン強と堅調が続いている。

最終更新:5月18日(水)6時0分

鉄鋼新聞