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“ビジネスマンのためのBRUTUS“を--博報堂社内ベンチャー「SEEDATA」が先進的ユーザーのリサーチに取り組む理由

SENSORS 5月18日(水)13時30分配信

「生活者の5年後を洞察する」イノベーターのためのシンクタンクSEEDATA。博報堂DYグループの社内ベンチャー制度「AD + VENTURE」に選出され、2015年に法人化された。CEOの宮井弘之氏とCOOの藤井陽平氏に、SEEDATA設立の経緯から今後の展望に至るまで、そして、SEEDATAがメイン事業として扱う、先進的な消費者グループである「トライブ」のつくり方や活用方法、トライブそのものの面白さについて話を伺った。

「面白い気づき」をオープンにしたい

ミックスチャネラー、ノンラブティンダラー、プロインターン、AI犬家......聞き慣れない言葉が並ぶのは、博報堂DYグループの社内ベンチャーSEEDATAが公表しているトライブリスト。SEEDATAは独自の切り口で先進的な消費者グループ(トライブ)を特定し、そのトライブを用いて、企業の新規事業担当者などのイノベーターを支援する事業を展開している。例えば「ノンラブティンダラー」は、マッチングアプリ「Tinder」を恋愛目的以外で使う消費者グループを独自に定義したものだ。

そんなSEEDATAは、博報堂DYグループの社内ベンチャーコンテスト「AD+VENTURE」に2014年に出場し、1位通過を経て2015年に設立された(過去に「AD+VENTURE」からはニュースサイト「しらべぇ」やハンドメイドマーケットプレイスの「iichi」などが誕生している)。

現在SEEDATAのCEOをつとめる宮井弘之氏と藤井陽平氏はもともと、クライアント企業の新商品ブランディングや商品開発を手掛ける博報堂ブランドデザインの出身。その時に抱えていた「もったいない」という課題意識が、現在のSEEDATAの事業内容につながっているという。


宮井:基本的に、コンサルティングはある特定の企業と一対一のオーダーメイドで行うものですよね。それだと、その関係の中で出てきた「面白い気づき」を、異なる企業との新しい取り組みに使うことができません。なので、企業や関係者間でオープンに「面白い気づき」をためていけたら良いのに、とずっと思っていました。「面白い気づき」を共有できれば、A社とB社が実は同じものに興味があるとわかり、オープンイノベーションにつながり、潜在ニーズを引き出すこともできます。

--では、その課題意識のもとで「AD+VENTURE」への応募を行ったのですか?

宮井:実は、そういうわけじゃないんです(笑)。社内起業制度「AD + VENTURE」の締め切りの日に突然「今年応募しよう」と思って、ペライチの企画書を昼休みにつくりました。その時に藤井くんを巻き込む形で、許可なく彼をチームに入れてしまったのです。

藤井:宮井さんからいきなり僕がccに入ったメールが届いて、最初は「これ、何ですか?」と驚いていました。プレゼンに向かうエレベーターの中ではじめて打ち合わせをして「まさにエレベーターピッチだな」と思ったのを覚えています。

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最終更新:5月18日(水)13時30分

SENSORS