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三菱自、相川社長および中尾副社長が辞任 ~アウトランダーPHEVは机上計算していたが「不正」ではないと説明~

オートックワン 5月18日(水)18時53分配信

三菱自動車工業株式会社は、代表取締役社長 兼 COOの相川哲郎氏、代表取締役副社長の中尾龍吾氏が2016年6月24日の定時株主総会日にて辞任すると発表した。後任については、益子修会長が兼任する。

三菱自、相川社長および中尾副社長が辞任。後任については、益子修会長が兼任

また、同社では燃費試験における一連の不正行為に関して、4月20日に国土交通省より受けた調査指示につき本日5月18日に報告書を追加提出した。

報告内容については、以下の通り。

軽自動車4車種(『eKワゴン』、『eKスペース』、『デイズ』、『デイズ ルークス』)の調査状況

1)不正事案の概要

14型『eKワゴン』『デイズ』(2013年2月申請)の燃費訴求車の燃費目標は、競合他車の燃費などを考慮し、5回に渡って引き上げられました。燃費目標の達成を確認するには、本来は実車で測定した走行抵抗を使用して燃費測定すべきところ、推定した走行抵抗を使用していました。

さらに、届出燃費値は、恣意的な操作によって算出された走行抵抗を用いた値が報告され、会議にて決定されていました。

同型車の他類別(標準車、ターボ付車、4WD車)、その後に発売した『eKスペース』、『デイズ ルークス』、および、これら4車種の年式変更車の走行抵抗も14型『eKワゴン』、『デイズ』の燃費訴求車で設定した実現していない走行抵抗を基に机上計算して設定しておりました。

2)不正事案発生の背景

(1)本プロジェクトは、日産自動車との合弁事業で、重要なプロジェクトの位置付けでした。

(2)本プロジェクトは、燃費競争の厳しい軽自動車市場において、他社新型車に対抗するため、クラストップの低燃費を目指すことを開発目標として掲げていました。

(3)性能実験部(以下、性実部)は、職制細則で規定された業務範囲を超えた燃費目標の取りまとめ業務を恒常的に行っていました。燃費目標を含む目標スペックの設定と達成は、商品開発プロジェクトの業務と規定されています。

(4)また、燃費目標の取り纏め実務の一部は、性実部経由で三菱自動車エンジニアリング株式会社(当社100%子会社、以下、子会社)に丸投げの状態で委託していました。

3)不正事案発生の原因

ヒヤリング調査の結果、上記経緯とあわせ、以下の原因が推定されます。

(1)性実部長および性実管理職は、燃費目標達成の難しさを認識していたにも拘わらず、燃費目標達成業務を子会社に丸投げの状態で、子会社管理職からの相談、報告があった場合しか対応していませんでした。さらに、子会社からの報告内容の検証をすることもなく最終設計品質確認会議等で報告しており、業務責任を果たしていませんでした。

また、プロダクト・エクゼクティブ(以下、PX)および開発プロジェクト・マネージャー(以下、開発PM)も、走行抵抗の詳しい確認をせず、燃費値の測定結果報告を受けることに終始していました。

(2)子会社管理職は、当初から計画していたタイでの走行抵抗測定を実施すれば、過去の車両の走行抵抗から机上計算した走行抵抗(推定値)並みの走行抵抗が測定されるものと考えていました。

また、性実部長と性実管理職は、タイでの走行抵抗測定前に、たくさんの良い(抵抗値の低い)データを法で定められた「惰行法」にて取って来るように子会社管理職に指示しました。これは、正規の「惰行法」にて測定したデータであれば、中央値をとらなければならないという社内ルールはないとの認識によるものでした。

(3)しかしながら、子会社管理職は、「高速惰行法」にて測定し、結果的には、測定したデータの中央値では、これまで使用してきた推定値を得ることができませんでした。子会社管理職は不適切な低い値のデータを使って、机上計算した走行抵抗(推定値)よりも更に低い走行抵抗を作成し、性実管理職に提示しました。

性実管理職は、提示された走行抵抗を確認し、正規の「惰行法」ではなく、「高速惰行法」のデータであることを知りました。「高速惰行法」はばらつきの大きい試験であり、低い値を取ることは不適切と考えましたが、再試験する時間もなく、子会社管理職の作成したデータを承認しました。なお、子会社管理職は、正規の「惰行法」での測定経験はありませんでした。

(4) 競合車との競争に勝つため、経営陣からの強い燃費向上の期待を背景として、開発PMからの燃費目標必達の要請と社内会議体での開発本部長、PXからの燃費向上の要請を必達目標と感じていたこと、審査車ができてからでは限られたリソースで試験日程が組めなかったことなどを、子会社管理職は申告しております。

(5) 燃費取り纏め業務が性実部内で完結し外部からのチェックが十分に及ばなかったこと、当社の開発の各ゲートにてリスクを顕在化させ是正することができなかったことなど、業務管理、プロセスの問題もありました。

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最終更新:5月18日(水)18時53分

オートックワン

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