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【高校野球】五輪コーチにプロ球団のスカウト部長…千葉黎明の指揮官が持つ異色の経歴

Full-Count 5月18日(水)11時41分配信

16年ぶり2度目の関東大会出場を果たした千葉黎明

 5月21日から群馬県で高校野球の春季関東大会が行われる。千葉県からは県大会で優勝した東海大市原望洋高校と準優勝の千葉黎明高校が出場する。

 甲子園未出場ながら、近年、力をつけてきたのが千葉黎明高校。16年ぶり2度目の関東大会で経験を積み、夏の甲子園初出場に弾みをつけたいところだ。

 千葉黎明の荒井信久監督(62)は野球界では知られる存在。アマチュアで華やかな経歴を持っている。千葉・成東高校、明治大学出身で、捕手として活躍した。社会人野球・神戸製鋼入りし、補強選手時代も入れて、8年連続で都市対抗野球に出場した。1987年からは神戸製鋼の監督を務めている。

 1992年のバルセロナ五輪では、山中正竹監督の下、コーチとして銅メダル獲得。そして1996年からは母校・東京六大学リーグの明治大学の監督に就任し、川上憲伸らを輩出した。2004年からは横浜ベイスターズのスカウト部長を務め、2008年からはオリックスでもスカウトを務めた。

なぜ高校野球部の監督に?

 その後、教員免許を取得し、2011年夏に千葉黎明高校の監督に就任。大学や社会人で日本一を経験している名将は、生まれた地に近い千葉・八街の高校でどうして白球を追いかけるのか。荒井氏も高校野球に魅せられた一人だった。

 五輪や社会人などアマ球界、プロの世界も見てきたが、どうしても高校野球の聖地・甲子園で野球をしたいという夢が、何歳になっても捨てられなかったという。スカウトで何度も甲子園に足を運ぶたびに思いは強くなっていたのだろう。2011年の初采配は千葉大会2回戦で敗退。生徒と同じくらい試合にかける思いが強く、敗戦に涙を流した。

 いくつになっても挑戦することを忘れたくない。就任から5年が経った。当初は甲子園出場も遠い夢の世界だった。しかし、選手と向き合い、野球だけなく人間形成を重視しながら、野球を伝えてきた。そして、この春の千葉県大会は準優勝。チームに手応えを感じている。

 野球部員だけでなく、指導者も夢見る甲子園。強豪ひしめく千葉県で、新しい風を吹かすことができるか、注目したい。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:5月18日(水)11時41分

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