ここから本文です

「碧玉」間近で観賞を、日本遺産「小松の石文化」PR 市が露頭周辺を整備

北國新聞社 5月18日(水)3時1分配信

 文化庁の日本遺産に認定された「小松の石文化」をPRするため、小松市は同市滝ケ原町で見つかった鉱石「碧玉(へきぎょく)」を間近で観賞できる環境を整備する。古代の装身具の原料である碧玉は小松の石文化を象徴する資源の一つで、市は、市民や観光客が碧玉や町内に残るアーチ型石橋、石切り場を巡り、石の文化に触れる後押しをする。

 市によると、碧玉の岩脈の一部が地表に露出している「露頭(ろとう)」は滝ケ原町の山あいで確認されている。

 露頭周辺は草木が生い茂り、足元には小さな用水が流れて歩きにくい。このため、計画では草木を伐採して視界を広げ、用水にふたをして歩きやすくし、露頭近くにとどまって眺められるように整備する。

 市は3月中旬、碧玉を勝手に持ち出せないよう露頭周辺に監視カメラを取り付けた。地元住民も1月から周辺をパトロールしている。

 滝ケ原町をはじめ、同町と隣接する那谷町、菩提(ぼだい)町で産出される良質で豊富な碧玉を原料にして、約2300年前の弥生中期には現在のJR小松駅東側一帯で装身具の管玉(くだたま)が製作された。市は、当時の最先端加工技術を用いた玉つくりを、小松の石文化のルーツに位置付けている。

 滝ケ原町には、滝ケ原石を用いて明治後期から昭和初期に建造されたアーチ型石橋が5橋あり、市文化財に指定されている。かつて市内に25カ所以上あった石切り場のうち、現在も稼働する石切り場には県内外の鉱物の愛好者や海外の研究者らが見学に訪れている。

 市は石の資源が集中している滝ケ原町は小松の石文化をアピールする絶好の地域とみており、整備後に散策ルートを設定する方針である。

北國新聞社

最終更新:5月18日(水)3時1分

北國新聞社