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先端大が新研究組織 ナノ領域、天然素材に重点

北國新聞社 5月18日(水)3時1分配信

 北陸先端科技大学院大は、新たな研究組織「エクセレントコア」を設けた。ナノ領域(100万分の1ミリ)での研究と、生物由来の先端材料開発の2分野を、教授陣が連携して重点的に研究し、科学技術分野での国際競争力を強化する。

 新組織は「シングルナノイノベーティブデバイス研究拠点」と「高性能天然由来マテリアル開発拠点」からなる。

 前者は通信機器などの小型化、高機能化を可能にする1桁台のナノ領域での研究を進める。後者は、石油などの地下資源を使わずに、環境に優しい先端材料を開発する。コーヒーなどに含まれるポリフェノール、リンゴに含まれるアミノ桂皮酸、スイゼンジノリなどに含まれるサクランなどの活用を見込む。

 それぞれの拠点長として、シングルナノイノベーティブデバイス研究拠点には、世界初の液体シリコン塗布で高性能太陽電池を作製した下田達也教授、高性能天然由来マテリアル開発拠点には、アミノ桂皮酸を使って世界最高強度の透明樹脂の開発に成功した金子達雄教授が就いた。

 大学側は、新組織エクセレントコアによる海外研究者の雇用を支援するほか、設備の優先的利用を認め、全学挙げて同組織の研究をサポートしていく。

 北陸先端科技大学院大には、教授同士が連携して研究を進める組織として五つの研究センターがある。寺野稔総括理事・副学長は「広い領域をカバーする研究センターに対して、エクセレントコアは秀でた分野を抜き出した組織だ。大学として世界で戦える分野として看板を掲げたものであり、しっかり支援したい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5月18日(水)3時1分

北國新聞社