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夫婦星、おとめ座、ダイヤモンド ロマンチックな春の星空散策を楽しもう

THE PAGE 5月21日(土)17時0分配信

 「北斗七星」の柄杓(ひしゃく)の柄の部分を伸ばしてつくる大きなカーブ「春の大曲線」。前回はこのカーブの中にある「うしかい座」の一等星「アルクトゥールス」をご紹介しました。

東京で見える星たち

 今回は、春の大曲線をつくるもう一つの星と、そのあたりに輝く星座をご紹介しましょう。

春の夫婦星

 春の大曲線から見つかった2つ目の星は、青白く輝く一等星「スピカ」。意味は「とがったもの」で、サッカーシューズなどの「スパイク」の語源となっています。

 日本のある地方では「真珠星(しんじゅぼし)」と呼ばれています。この呼び名を聞くと、本当に真珠のような美しい輝きに見えてくるから不思議です。オレンジ色の「アルクトゥールス」とは対照的な色で輝くスピカ。その色の違いから、アルクトゥールスが男性、スピカを女性と見て「春の夫婦星(めおとぼし)」といいます。素敵な呼び名ですよね。

 でも、この夫婦星を夜空で見ると、2つの星の距離が離れていて、寂しく感じます。実は、星座の星たちの並びは変わらないように見えますが、とても長い時間をかけてそれぞれの方向に動いています。

 アルクトゥールスはスピカの方向に動いていて、約6万年後にはスピカの隣に並ぶと考えられているのです。昔の人が対照的な色の違いから名づけた「夫婦星」。遠い将来、2つの星が本当に夫婦のように寄り添うなんてロマンチックですよね。

おとめ座は大忙しの女神様

 スピカは明るいので街中でも簡単に見つかりますが、星座の形をつくるのは難しいです。スピカから細かな星を結んで、アルファベットのYの字がわかれば十分でしょう。それがお誕生日の星座でおなじみの「おとめ座」です。星座の絵では、スピカのあたりに麦の穂が描かれていて、その姿から農業の女神デーメーテールと言われています。

 しかし、反対の手には羽ペンを持っていて、その姿から正義の女神アストライアの姿ともされています。おとめ座は農業と正義、2つのお仕事を掛け持ちしている大忙しの女神様だったのです。さらに暗い星しかなく、街中で星を結ぶことは厳しいですが、おとめ座のお隣にもお誕生日の星座「てんびん座」があります。このてんびん座も正義の女神が善悪を判断するために使った道具とされています。ぜひ、おとめ座と合わせて覚えてあげてください。

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最終更新:5月21日(土)17時0分

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