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カミツキガメ捕獲作戦開始! 印旛沼周辺、わな増加 「かまれると指が切れることも」

千葉日報オンライン 5月19日(木)12時54分配信

 生態系への影響が懸念される上、人に危害を及ぼす恐れがある特定外来生物のカミツキガメが印旛沼周辺で急増している問題で、千葉県による本年度の捕獲事業が始まった。18日、わなの1回目の確認作業が佐倉市内で行われ、9匹のカミツキガメの捕獲に成功。県はわなの数を昨年より増やすなど事業を強化する計画だ。

 千葉県は今週、中にエサを入れた網状のわなを同市内の南部川、高崎川など70カ所に設置。18日、作業員が約8時間かけて、わなにかかったカミツキガメを回収した。作業員は「ゴム手袋をしていても、かまれると指が切れることがある」と危険性を説明する。

 9月末までの事業期間中、1週間ごとにわなの設置場所を変え、印旛沼周辺の河川や排水路など昨年より150地点多い950地点で捕獲作戦を展開する。

 カミツキガメは本来、北米などに生息するが、ペットとして国内に輸入されたものが捨てられ、繁殖したとみられる。印旛沼周辺の推定生息数は年々増え続けており、昨年度の県の推計では約3千~4万2千匹の範囲内とされ、最も可能性の高い中央値は約1万6千匹に上る。

 一方、県の捕獲事業は10年目を迎えるが、昨年度の捕獲数は市町村や警察などによる緊急捕獲も含めて967匹と、繁殖スピードに捕獲数が追いついていないのが現状だ。

 県生物多様性センターの担当者は「自然と増え続けている生物を減らすには時間がかかる。ただ、場所によっては減少しているエリアもあり、息の長い取り組みで根絶を目指したい」と話す。

 小型受信機を付けたカミツキガメ十数匹を放し、1年がかりで生態を調査する事業も今月から開始。行動範囲などを把握し、効果的な捕獲につなげたい考えという。

最終更新:5月19日(木)12時54分

千葉日報オンライン