ここから本文です

<1億総活躍プラン公表>保育や介護、期待と落胆

千葉日報オンライン 5月19日(木)13時4分配信

 私たちの声は、政治に届いていない-。

 18日公表された、政府の「1億総活躍プラン」。同一労働同一賃金の実現や保育士、介護士の処遇改善などを打ち出したが、正規と非正規社員の格差縮小や待機児童の減少につながるかは未知数だ。一定の評価や期待の声がある一方、返済不要な給付型奨学金創設も先送りとなり、保育所探し「保活」に奔走する保護者や苦学生らからは「1億総活躍というが、何も変わらない」と落胆の声が相次いだ。

 「数年越しの要望がようやく実現した。プランを“焼け石に水”とはいえない」と、千葉県内京葉地区の私立保育園運営の女性は一定の評価をする。

 女性によると同園の初任給は約17万円。20万円を超えるところも多い他の民間企業等と比較すればまだまだ低く、「本当に子どもが好きな人でなければ、保育士は志望しない」。結婚による中途退職者が多く「求人(広告)などを出してもなかなか応募はない」と嘆く。人手が足りず、土日も数回に1度は出勤日を設ける。

 そうした中での今回のプラン。民間企業には到底かなわないが「ありがたいこと」と一定の評価。経験を積んだ職員の待遇改善も「定着につながるのではないか」と期待を込める。

 同一労働同一賃金の実現が盛り込まれたことを評価する声も。県内に住む路線バスの男性ドライバー(61)は6年前に入社してからずっと契約社員だ。総走行距離は長く、狭く危険な道が多い路線があてがわれているのに、正社員より年収が約60万円低い。

 非正規の待遇改善を目指す政府の姿勢を歓迎するが「企業をルールで縛るのは難しい」と話し、給与アップの実現には懐疑的だ。

最終更新:5月19日(木)13時9分

千葉日報オンライン

【生中継】小池百合子都知事の会見