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「燃費不正フィーバー」ひと段落したと思ったら、今度はスズキ!?浮き彫りになったメーカーと国の課題

オートックワン 5月19日(木)12時17分配信

毎週荒れる、国土交通省の記者会見場

日産自動車と三菱自動車工業の電撃会見から数えて僅か6日。またしても、衝撃的なニュースが日本全国を駆け巡った。

スズキ・三菱自、両社の会見にて、メーカー側の問題点・国側の課題がはっきりと浮き彫りになった [フォトギャラリー]

今度は「スズキ」だ。NHKが昼のニュースで「スズキが、排出ガス・燃費試験で国が定める規定と異なる試験を行ったことを、今日(5/18)の午後、国土交通省に報告する」と報じた。

これは、三菱自の「燃費不正事案」が明るみに出た4月20日、国土交通省が日本国内で型式認定を取得している自動車メーカーや販売業者、合計41社に対して、調査期間を5月18日までとして「おたくは大丈夫ですか?」と、報告を求めていたもの。

そのなかで(事の発端である三菱自を除き)スズキ1社だけが「不適切な事実」が「有」となった。

三菱自の会見に出席するはずが・・・

もともと、18日夕方(直前まで時間は未確定)は三菱自による「4回目の会見」が予定されていた。前回、11日に行われた「3回目の会見」が午後5時半だったため、筆者は余裕をもって午後4時少し前に会場入りしようとスケジューリングしていた。

午後2時半過ぎ、新横浜での打ち合わせを済ませて新幹線に乗り、JR東京駅へ。山手線内の人身事故の影響で、山手線外・内回りが普通だったので、地下通路で京葉線ホーム側を通り、有楽町駅から営団地下鉄有楽町線に乗り換えて1駅目、桜田門駅で下車。

警視庁正面の出口から地上に出たちょうどその時、経済メディアの知り合い等から「スズキ・午後4時会見」と連絡が入った。慌てて、警視庁の隣、警察庁・国家公安委員会・総務省の合同庁舎の正面入り口から、同建物内で連結する国土交通省に入った。

5階会見場に着くと、すでに大勢のメディアが詰めかけていた。もうテーブル席はなく、会場後部のNHKやテレビ朝日の中継パラボラアンテナ技術スタッフの脇に予備の椅子を置いた。

会見10分程前に配布された出席者表を見て、メディアたちは「おぉ、(鈴木)修会長が来るぞ」と騒然となった。

スズキの説明は、あくまでのスズキの言い分

こうして、スズキの緊急会見が始まった。

結局、スズキの「言い分」としては2010年からこれまで国内で発売してきた16車種・累計約210万台に対して、国が定める走行抵抗値の計測方法「惰行法」で得たデータを、スズキ独自の方法で補正したということだ。

具体的には、空気抵抗では風洞実験で、転がり抵抗についてはタイヤ・ブレーキ・トランスミッションなど個別のパーツで測定してそれらを合算したという。

その理由について、スズキの「言い訳」はこうだ。

静岡県・相良テストコースが海に近い丘の上にあるため、風の影響を受ける「惰行法」のデータはバラツキが大きくなり、データ収集に多大な時間を要する。そのため、認証を担当する部門が業務の効率化を図るために行ったことであり、燃費を良くしようとした意図はない、と説明。

また、燃費値等へ影響について「惰行法」で取り直した結果、データを補正して申請した値とは測定誤差の範囲内であるため、型式認定の再申請は行わず、生産・販売がこれまで通り継続するとした。

これに対して、午後8時からの国土交通省によるブリーフィングでは、次のようなコメントがあった。

「(スズキからの報告は)本日が初めてなので、まだまだ不明な点がある。特に、スズキの説明では、燃費性能では(惰行法で計測した場合と)同程度というが、本当に正しいのか、その裏付けとなるデータが今日は無かった。そのため、5月31日までにその裏付けデータを含む、さらなる説明資料を取りまとめて、提出する様に指示した」

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最終更新:5月19日(木)12時17分

オートックワン