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吉田類「僕がいちばん写る」 危険な酔客などカメラで自動検知 JR西日本

乗りものニュース 5月19日(木)12時12分配信

「ジャンジャン横丁」や「通天閣」の最寄り駅で

JR西日本が2016年5月19日(木)から、大阪環状線・関西本線(大和路線)の新今宮駅(大阪市浪速区)で「遠隔セキュリティカメラ」の運用を開始。BS-TBSの番組『吉田類の酒場放浪記』で知られる“酒場詩人”の吉田類さんを招き、セレモニーを行いました。

「遠隔セキュリティカメラ」は、「ホームにおける鉄道人身障害事故」のおもな要因(約6割)である「お酒を飲み過ぎた人」の前兆行動や、ホーム端からの線路内への侵入、ホーム上の混雑、不審物の置き去りなどを自動で検知可能なシステム。ホームにおける事故防止対策として、そしてテロ対策として導入されるものです。

「僕がいちばん写るかもしれませんが(笑)」(吉田類さん)

 このたび「遠隔セキュリティカメラ」が設置された新今宮駅は、JR線以外に南海電鉄、阪堺電車、地下鉄が走る交通の結節点であるほか、周辺には「通天閣」や「天王寺動物園」があり多くの利用者が存在。また同駅の松田駅長によると、「ジャンジャン横丁」など飲食店がにぎわっていることから、酒を飲んでいる人も少なくないとのこと。

「遠隔セキュリティカメラ」の導入は、同様に周辺がにぎわい、交通の要衝である大阪環状線・京橋駅(大阪市城東区)に続き、新今宮駅が2駅目です(京橋駅は2015年8月開始)。またJR西日本は、このシステムは通常とは異なる人の動きを検知するもので、個人の特定は行わないとしています。

酔客比率の高いJR西日本管内

 JR西日本によると2014年度、ホームで発生した鉄道人身傷害事故のうち酔客が占める割合が、全国平均では62.6%なところ、同社管内では76.9%と大きく上回っているとのこと。それ以外の年度でも、同社管内は全国平均並みか、それを上回る割合が近年は続いており、「看過できない状況」といいます。

 ホームでそうした事故が発生すると、人命がなにより大切なことはいうまでもありませんが、列車の遅延により、乗客は予定通りの時間に目的地へ行けません。車内や駅が混雑し、トラブルも起きやすくなります。

 また鉄道会社は、車両の運用や人員の勤務予定を変更しなくてはならない、列車の運行終了後に行う線路整備作業の計画を変更しなくてはならないなど、「遅れ」は列車ダイヤに限らず、鉄道会社のさまざまな計画に影響を与えるものです。

 そしてこうした突発的な計画の変更は、「安全運行」に対するリスク要因にもなり得るでしょう。JR西日本は「『安定輸送の確保』は『安全の維持』に特に重要」としています。

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最終更新:5月19日(木)16時16分

乗りものニュース