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【クローズアップ!】セコニックホールディング・巴工業・明治機械

ZUU online 5月20日(金)6時10分配信

■進む事業構造の改革で来期以降の業績伸長に期待

◆セコニックホールディング <7758> ・東2

東証2部上場、写真撮影等で使用される露出計で世界シェアのセコニックホールディングス <7758> )が2月10日、2016年3月期第3四半期業績を発表。売上高、営業利益共にほぼ計画通りで推移し、通期計画を射程圏内に捉えた。安定した収益を維持しつつ、来期以降へ向けた事業構造の再編を進めている今が仕込み時と言えよう。

同社は連結子会社であるセコニック電子の福島事業所を基板実装事業から撤退させ、より収益性が高く、立地的にも需要の多い医療用精密機械関連事業の拡大に舵を切る。同事業は10月1日を効力発生日として北部通信工業に承継することとなっている。

また、3月24日には同社の基礎研究・新製品開発の役割を担っていたセコニック技研の業務内容を抜本的に見直し、ソフトウェア開発の新事業をTCSグループとのシナジーを生かしながら開始すると発表。事業構造改革は着実に進行している。足元の業績を見ていこう。

事務機器部門は、主な販売先である中国市場の消費需要減により、事務用プリンタの受注が減少したこと等により、売上高23億8000万円(前年同期比8・3%減少)、セグメント利益△2600万円(前年同期セグメント利益4800万円)となった。

光学電子情報機器部門は、新たなカラーメータや露出計の受注が増加したこと等により、売上高は24億900万円(同15・2%増)となったが、新製品にかかる開発コストの先行もあり、セグメント利益1億4300万円(同10・1%減)となった。また今下期に成長を牽引すると見られていた新型監視カメラOEMは収益化が来期にずれ込んでいる。

電装機材部門は、基板実装事業の受注が増加したこと等により、売上高19億8600万円(同8・5%増加)、セグメント利益9700万円(同85・1%増)となった。

不動産賃貸部門は、旧本社用地に建設した商業施設等の賃貸により、売上高は1億5700万円(同0・7%減)、セグメント利益益1億800万円(同11・4%)となった。

(表)
2016年3月期
第3四半期連結業績
売上高69億3300万円(前年同期比3・8%増)
営業利益 3000万円(同0・4%減)
経常利益 △3200万円(前年同期3億6600万円)
四半期純利益 △1億8700万円(前年同期6200万円)

2016年3月期
通期連結業績予想
売上高93億円(前期比2・9%増)
営業利益 1億8000万円(前期600万円)
経常利益 1億5000万円(同54・4%減)
当期純利益 △8000万円(前期7100万円)

■シェールオイル関連需要減も国内需要堅調で計画達成見込む

◆巴工業 <6309> ・東1

デカンター型遠心分離器で高シェアを誇る巴工業 <6309> が2月29日、2016年10月期第1四半期連結業績を発表した。原油価格の下落による、北米のシェールオイル関連機械の需要が低下。売り上げが大幅に減少した影響で各利益とも前年同期比で二桁の減益となった。

同社が北米に進出した当初は、得意とする石油化学、食品分野の機械を中心に展開していく計画だった。シェールオイル関連機械による業績の急伸は言わば計画外のプラス要素。今期の営業利益は1億900万円で一昨年の同期1億1900万円に比べほぼ横ばいとなっている。

今期からは本来の業績水準に立ち返ったというべきだ。今期は事業の足場固めに徹し、来期以降の業績伸長を狙う。なお経常利益は為替差益の減少もあり、1億1100万円となっているが、通期計画を達成できるペースだ。業績の推移を詳しく見ていこう。

機械製造販売事業は13億700万円(前年同期比32・9%減)。営業利益△2億7700万円(前年同期5600万円)となった。減収減益要因は先述の通りだ。海外は北米市場では石油化学、食品分野を中心に日系企業及び地場企業の開拓を進めた。

アジア地域では足元では中国向け装置・工事の販売が伸びた。今後の成長という観点から東南アジア・中東地域は重要視されており、化学工業、食品・医療、下水処理、炭化装置、バイオ燃料等様々な分野での受注に注力している。一方国内での展開は官需向け機械と民需向け部品・修理の販売が堅調に推移。特に大規模処理場の更新需要向けの製品が大きく伸長した。

化学工業製品販売事業は売上高76億400万円(同0・2%減)。営業利益3億8600万円(同67・6%増)となった。前期好調であったUV硬化性樹脂や塗料・インキ分野の競争激化や、ICトレイのPC在庫調整による需要減などが影響し、僅かに減収となった。

一方利益面については、工業材料分野のコンクリート強化剤等、国内建設・土木関連や、自動車関連等の機能材料分野といった収益性の高い分野で販売が伸長したことにより大きく増益となった。配当に関しては据え置いて、中間22・5円、期末22・5円の45円を計画。今後も安定した配当を続けていく構えだ。

(表)
2016年10月期
第1四半期連結業績
売上高89億1200万円(前年同期比6・9%減)
営業利益 1億900万円(同62%減)
経常利益 1億1100万円(同76・8%減)
四半期純利益 2900万円(同92・4%減)

2016年10月期
通期連結業績予想
売上高 418億円(前期比6・2%増)
営業利益13億2000万円(同4・9%減)
経常利益13億3000万円(同21・9%減)
当期純利益 6億6000万円(同35・8%減)

■管理体制強化と太陽光関連好調で今期業績黒字化は既定路線か

◆明治機械 <6334> ・東2

2016年2月12日。東証2部上場の明治機械 <6334> )が第3四半期の決算を発表。前年同期比で大幅増収、黒字転換と通期黒字回復に向けて堅調に推移している。

今期の業績回復に大きく貢献しているのが、主力事業である産業機械関連事業の収益性が向上していることと、太陽光関連事業の成長だ。

産業機械関連事業は2013年3月期の赤字計上以来、コスト削減等の施策で着実に赤字幅を縮小していた。黒字回復を遅らせていたのは大型工事案件の計画中止や延期といった計画のずれだ。今期は1級建築士2名を新たに採用するなど一層のコスト管理に努め、安定した収益を得られる体制を作った。

同事業の足元の売上高は31億7500万円(前年同期比15・5%増)。営業利益△1100万円(前年同期△1億1300万円)。受注・売上確保のために積極的な営業活動を展開し、売上の主要なものとして、工場水産ライン増設工事、平倉庫サイロ建設工事などの各種飼料設備工事のほか、その他主力製品のロール機、シフター、精選諸機械などの販売であった。通期では黒字化達成の見込みだ。

太陽光関連事業は売上高9億1100万円(同1024・7%増)。営業利益0百万円(前年同四半期△2300万円)と大幅な増収となった。パネル販売だけでなく、保有する建設免許を生かし施工から保守、メンテナンスまで一括での請負を狙う。計画通り通期では売上高15億円、営業利益4000万円を達成する見込みだ。同事業は来期以降の成長ドライブと見込まれており、来期では営業利益1億8000万円となる見込みだ。

不動産関連事業は本社ビルの賃貸を行っており、売上高3100万円(同11・2%減)、営業利益2100万円(同26・6%減)となった。来期以降の成長要因といえば、同TCSグループの日本コンベヤと立体駐車場装置の開発も外せない。大型商業施設用の地下駐車場装置を得意としている。来期以降は関東圏への販売を同社が請け負うこととなり、収益性の向上に期待がかかる。

(表)
2016年3月期
第3四半期連結業績
売上高41億1700万円(前年同期比43・7%増)
営業利益 1000万円(前年同期△1億700万円)
経常利益 1100万円(前年同期△5800万円)
四半期純利益 4200万円(前年同期△2000万円)

2016年3月期
通期連結業績予想
売上高51億3900万円(前期比22・6%増)
営業利益 1億100万円(前期△1億800万円)
経常利益 8900万円(前期△8200万円)
通期純利益 1億800万円(前期△3000万円)

(記事提供:株主手帳5月号)

最終更新:5月20日(金)6時10分

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チャート

セコニックホールディングス7758
124円、前日比-3円 - 9月26日 12時32分

チャート

巴工業6309
1519円、前日比-15円 - 9月26日 13時3分

チャート

明治機械6334
141円、前日比-1円 - 9月26日 12時39分

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