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東邦チタニウムのスポンジチタン生産、16年度は7~8%減

鉄鋼新聞 5月20日(金)6時0分配信

 東邦チタニウムの16年度スポンジチタン生産量は、15年度より7~8%減る見通しだ。主力の航空機向け需要は拡大基調だが、一部の海外大手ユーザーが今年から原材料の在庫水準を圧縮する方針に転換しスポンジチタンの購入量を減らすことが影響する。15年度に80%台半ばだった国内2拠点の平均設備稼働率は16年度は70%台後半となる見通し。

 19日に都内で開いた15年度決算説明会で加賀美和夫社長が説明した。
 16年度の設備稼働率は若松工場(北九州市、年産能力1万5600トン)が80%台半ば、茅ヶ崎工場(神奈川県茅ヶ崎市、同9600トン)が60%台後半の計画。期中の需要の若干の上振れも想定し、生産計画は販売計画をやや上回る数量に設定した。
 スポンジチタンの販売価格は需給ギャップを背景に厳しい状況が続いている。「海外メーカーの通貨安を背景とした安値攻勢の影響も大きい」(加賀美社長)。
 航空機向けの中長期需要予測は年率4~5%増と従来水準を維持したが、原油安で航空機の新旧機種切り替え時期がずれ込む可能性もあるとして注視する考え。
 今年度内に公表予定の17年度からの中期経営計画では、17年度に本格始動を目指すスポンジチタン生産拠点のサウジアラビア工場、航空機向けチタン合金インゴット生産の日鉄住金直江津チタンの2つの事業を中心に戦略を立案する構え。
 機能化学品事業で検討中の触媒の生産能力増強では「現有ラインの改造で対応した上で市場の伸びに応じて大型投資を伴う増強を進めたい」(同)とした。

最終更新:5月20日(金)6時0分

鉄鋼新聞