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30年叶わぬトヨタの夢「ル・マン24制覇」WEC年間チャンピオンよりも手に入れたい称号

オートックワン 5月20日(金)17時42分配信

世界3大レースと言えば「F1 モナコGP」、「インディカーシリーズ インディ500」、そしてFIA 世界耐久選手権(WEC)「ル・マン24時間」だが、トヨタはその内の1つである「ル・マン24時間レース」に1985年の初参戦から17回にわたって参戦し、4度の2位(1992年、1994年、1999年、2013年)を獲得している。2014年には、 中嶋一貴選手がル・マンの予選で日本人初となるポールポジション獲得 し、ルマン初制覇が期待されたが結果は3位に終わっている。

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5月20日、TOYOTA GAZOO Racing WECメディア説明会が行われ、トヨタのレーシングハイブリッド・プロジェクトリーダーの村田久武氏は言う 「年間チャンピオンよりも、ル・マンのタイトルを獲りたい」と。

1年間世界を転戦とし、勝利を多く掴んだものが得られる称号「年間チャンピオン」よりも価値のある「ル・マン24時間レース」とは一体何なのか?トヨタだけではない。ル・マンに参戦する大の大人たちが目を輝かせ、 “あの”表彰台に上がることを夢見る。

ル・マンで勝利することが「一流企業の仲間入りを果たす」ことだと村田氏は語っていた。

新型「TS050 HYBRID」

今季投入された新型「TS050 HYBRID」には、2.4リッターのV型6気筒直噴ツインターボガソリンエンジンと8MJへと性能アップしたハイブリッド・システムの組み合わせが採用された。昨年まで使用していたスーパーキャパシタからハイパワー型リチウムイオンへの変更は、8MJへの対応を機に、ここ数年の顕著な技術の進化を反映したものである。

新型「TS050 HYBRID」は、ル・マンのコースレイアウトに特化して開発された。村田氏は「2015年の4月から5月(最終的に決めたのはル・マンの頃)に来年すべてのコンポーネントを一新すると決めた。エンジンとリチウムイオンに関しても10ヶ月くらいで開発した」と、超短期間で新型マシンを仕上げたことを明らかにした。

その一方で、新型「TS050 HYBRID」に搭載されたリチウムイオンバッテリーに関して、かなりの自信を持っている。村田氏は「このリチウムイオンバッテリーは、市販車に持って行ったらわくわくするものです。 ル・マンで勝ちたい。そしてその先にあるのが“夢のレーシングハイブリッドカー”をできるだけ早く市販化すること。これが我々のゴールである」と力説。

これまでのTS040 HYBRIDの技術は、既に現行市販車に反映されてきた。最近のレースは、スピードが速くなるというよりは、燃費(熱効率)が良くなっているそうで、まさに市販車に搭載するハイブリッド技術の先行開発をレースで行っていることになる。

もともとトヨタのレース活動の本来の意義は「世界との競争の中で、技術活動を促進し、自動車の進歩進化に寄与すること。」ル・マンを制覇すれば村田氏が語っていた “夢のレーシングハイブリッドカー”の市販化へ大きく前進するだろう。トヨタの挑戦は終わらない。


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最終更新:5月20日(金)17時42分

オートックワン