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立教33季ぶり優勝のキーマン!甲子園を沸かせたかつての「スーパー1年生」

ベースボールキング 5月20日(金)7時30分配信

3季ぶり明治か、33季ぶり立教か...

 いま、東京六大学リーグがアツい。

 この週末に神宮球場で行われる第7節。5月21日と22日の明治大-立教大の対戦は、「2勝して勝ち点を挙げた方が優勝」というしびれる展開の優勝決定戦となっている。

 明治は平成26年・秋以来で3季ぶり、立教は平成11年・秋以来となる33季ぶりの優勝を目指す。

 現在のところ、明治が8勝4敗1分の勝点4で首位。追う2位の立教は7勝3敗の勝点3。週末の神宮球場には、両大学のOBをはじめ、多くの大学野球ファンが詰めかけることが予想される。

かつて甲子園を沸かせた「報徳のスーパー1年生」に注目!

 そんな六大学野球を愛するファンが、特別な視線を送る選手がいる。立教大の田村伊知郎だ。

 田村の名前を聞いてすぐにピンと来ないファンも、あの「報徳のスーパー1年生」と聞けば、思い出す人もいるのではないだろうか。

 兵庫県屈指の強豪校である報徳学園高出身の田村は、1年生の時に早くも聖地・甲子園のマウンドを踏んだ。

 それもただ「踏んだ」だけには留まらず、甲子園で数々の伝説を「生んだ」。まだあどけなさの残る表情や細身の身体ながら、1年生とは思えないマウンド度胸で相手打者を圧倒。1年生にして球速は144キロをマークするなど、同大会で合計19回を投げて14安打、4失点。チームの4強入りに大きく貢献した。

 まさに「末恐ろしい」とはこのこと。高校野球界に新たなスターが誕生。メディアもファンも沸いた。

 しかし、翌年のセンバツには出場を果たしたものの、城南に5-8で敗れて一回戦敗退。2年時の春のセンバツ以降は故障にも見舞われ、甲子園の土を再び踏むことはなかった。

 そう、高校野球ファンの中の「田村伊知郎」といえば、あの輝かしい「スーパー1年生」のままで時計が止まってしまっているのだ。

チームの夢を乗せて...

 高校卒業後は立教大に進学。即戦力としての期待がかかるも、同学年に大きな壁があった。1年からデビューを果たし、いまや侍ジャパン大学日本代表にも選ばれる沢田圭祐という存在である。

 この剛腕の活躍の陰に隠れ、田村はこれと言って目立った成績を残すことができず。気が付けば3年の時が過ぎ、3年間通算で挙げた勝利はわずかに1勝(5敗)。そして今年、とうとう最終学年となる4年の春を迎えた。

 リーグ戦では序盤こそ沢田が1戦目の先発を任されるも、優勝に向けて重要な試合となった慶応大戦では1戦目の先発に抜擢。今秋のドラフト上位候補である加藤拓也と投げ合い、見事に完封勝利を挙げた。

 翌日の2戦目では沢田が6回からのロングリリーフで快投を見せ、4年目にして初めて立教の“2枚看板”が揃った。そんな中で迎える明治との優勝決定戦。立教としては大一番を最高の形で迎えたと言っていいだろう。

 田村はここまで3勝1敗、防御率は0.94。驚異的な防御率で、個人タイトルにも王手を掛けている。明治との試合ではチームの優勝とともに自身3戦連続となる完封もかかっており、チームとしても個人としても重要な戦いとなる。

 勤勉な性格で、成績も優秀な田村。「スーパー1年生」の殻を破るまでに6年を要したが、上を見つめて投げ続けたひたむきさと、積み重ねた悔しさが、心と身体を一回りも二回りも大きくした。

 明確な目標を定めた田村の表情に、もうあどけなさはない。立教33季ぶりの優勝がかかった神宮のマウンドを堂々と「踏み」、また新たな伝説を「生む」ことに期待したい。

BASEBALL KING

最終更新:5月23日(月)11時30分

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。