ここから本文です

凍結乾燥で22時間短縮 富士薬品、製剤で新プログラム

北國新聞社 5月20日(金)3時19分配信

 富士薬品(さいたま市)は富山市婦中町板倉の富山第二工場で、注射剤の薬液を凍らせて真空乾燥させる「凍結乾燥製剤」の技術を改良し、製剤時間を22時間短縮する新プログラムを完成させた。生産効率は約20%高まり、稼働率を低減させることが可能になった。薬価改定や来年に予定される消費増税を控え、合理化によるコスト圧縮につなげる。

 技術改良したのは主力である注射剤の抗菌剤で、ジェネリック医薬品(後発薬)として他のメーカーから受託している。新プログラムはマイナス40~40度までの凍結乾燥の工程で、薬用瓶内に注入した水溶液から水を真空にして蒸発させる際、温度上昇の勾配に独自の工夫を加えた。

 これにより、1回の製造に掛かる時間を64時間から42時間に短縮した上、技術改良後の厳格な品質安定試験をクリアした。現在、新プログラムは富山第二工場の二つの凍結乾燥製剤製造ラインで導入されており、ライン稼働率に余裕が生まれたことで工場全体の合理化につながった。

 富山県内の製薬業界は4月の薬価引き下げに加え、国の利用促進策による後発薬の市場供給量拡大でコスト削減を急いでいる。富士薬品も受託元のニーズに対応し、さらなる生産の効率化を図る方針だ。

北國新聞社

最終更新:5月20日(金)3時19分

北國新聞社