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「一つの中国」言及避けた蔡総統の就任演説 専門家の見方は/台湾

中央社フォーカス台湾 5月21日(土)11時26分配信

(台北 21日 中央社)蔡英文総統は20日の就任演説で、中国大陸が受け入れを求めていた「一つの中国」の原則と、同原則を前提とする「92年コンセンサス」に言及しなかった。これに対し、大陸の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室は同日、「92年コンセンサスを明確に認めていない」として不満を示した。蔡総統の演説内容をどうみるか、台湾、香港、大陸の専門家に話を聞いた。

台湾大学政治学科の張亜中教授は、蔡総統が演説で41回も「台湾」を使ったのに対し、「中華民国」はわずか3回だったことは、蔡総統のナショナル・アイデンティティーを示していると指摘。演説内容はこれまでに民進党などが示してきた立場と何も変わっておらず、両岸(台湾と中国大陸)関係はすでに「冬」に入っているとした。

中国大陸の全国台湾研究会で副秘書長を務めていた楊立憲氏は、蔡総統が1992年に両岸双方が若干の共通認識に達したという「歴史的事実」を尊重すると語ったことは、「92年コンセンサス」という言葉こそ使わなかったものの、「それに極めて近い」と強調した。

また、両岸が「国同士の関係ではない」と規定する「両岸人民関係条例」に触れたことは、間接的に「一つの国家(中国)の枠組み」を認めたに等しいと指摘した。

香港亜太研究所の李風・秘書長は、蔡総統の「両岸関係は、地域の平和と集団安全保障を構築する重要な要素になっている」という発言について、これは「新たな発想」であり、蔡総統は「域内の周辺国と共同で大陸に対処しようとしている」との見方を示した。

(余暁涵/編集:杉野浩司)

最終更新:5月21日(土)11時26分

中央社フォーカス台湾

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