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沖縄米軍トップ「私に責任」 副知事訪ね謝罪

沖縄タイムス 5月21日(土)8時36分配信

 在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官とジョエル・エレンライク在沖米総領事は20日午後、県庁を訪れ、嘉手納基地で働く米軍属の男による女性遺体遺棄事件ついて、安慶田光男副知事に謝罪した。ニコルソン氏は、容疑者の男が米兵ではなく、軍や米政府が直接雇用する従業員ではないと強調した上で、日米地位協定の資格を持つ軍属であり、沖縄に住むことから「私が責任を担っている」と語った。
 さらに、今後の捜査に協力するとともに、軍人、軍属を問わず、すべての米国人が善良な市民として法を順守するよう、対応する考えを示した。エレンライク氏の発言はなかった。
 安慶田氏は「日本の平和を守るのも大切だが、われわれは県民の命と財産を守るのが役目」と説明。基地の集中する沖縄で事件、事故が繰り返されることに「今は辺野古の問題だけだが、県民感情として、基地そのものに対する反対運動が起きるのは目に見えている」と訴えた。
 また、被害女性がウオーキング中だったことから「健康のために歩くことさえ危険な状況になっていることを認識してほしい」と指摘。日米両政府の再発防止策に実効性がなく、「(沖縄は)普通の日本(の他の地域と一緒)か、疑問が出てくる」と話した。

■外務省沖縄大使・防衛局長も謝罪
 米軍属による女性遺体遺棄事件で、外務省の水上正史沖縄大使と防衛省の井上一徳沖縄防衛局長は20日午前、県庁に安慶田光男副知事を訪ね、「大変な惨事になったことを重く受け止め、おわび申し上げる」と謝罪した。安慶田副知事は「非人間的な事件で基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民の衝撃は大きい」と述べ、強く抗議した。
 安慶田副知事は、県内で米軍人、軍属の事件・事故が繰り返され、日米両政府が「綱紀粛正」「再発防止」の徹底に言及するにもかかわらず、「目に見えた形で改善されていない」と憤りを示した。さらに3月末の米海軍兵による準強姦(ごうかん)事件後にワーキングチームが開かれたことも踏まえ、「(再発防止策は)その場限りのポーズではないか」と投げ掛けた。
 被害者の女性に対しては「人生設計を立て、胸を膨らませていた年齢だ。家族を考えるとやるせない」と声を落とした。
 水上大使は謝罪の理由について「沖縄県に基地があることが、結果として人命が損なわれるという多大な被害を与えたことに責任を感じており、おわびした」と話した。

最終更新:5月21日(土)20時10分

沖縄タイムス