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「名探偵コナン」がいまだに大ヒットしまくるワケ 『純黒の悪夢』シリーズ過去最高

ZUU online 5月21日(土)11時30分配信

今年4月に公開された「名探偵コナン」の劇場版最新作『純黒の悪夢(ナイトメア)』がシリーズの最高興行収入を更新したようです。公開日の違いもありますが、現時点では、「アナ雪超え」との評判もあったディズニーの「ズートピア」を上回っています。

映画やゲームなど、コンテンツがヒットすると実は株価にも影響があります。今回は「名探偵コナン」の劇場版最新作ヒットの理由と、作品を配給した東宝の株価、そのほかの映画やゲーム会社とヒット作の関係を紹介します。

■『純黒の悪夢(ナイトメア)』はどれくらいヒットしたのか

最初に、『純黒の悪夢(ナイトメア)』がどのくらいヒットしたのかを見ていきます。

作品は2016年4月16日に公開され、それから1カ月後の5月15日には、興行収入が54億3000万円を突破、観客動員数は約427万人となりました。

このヒットぶりは、同じ時期に公開されたほかの作品とくらべても圧倒的です。

ゴールデンウィーク中に公開された他のアニメ映画の興行収入と比較してみましょう。「クレヨンしんちゃん」が17億円8000万円、「ドラえもん」が40億円3000万円、ディズニーの「ズートピア」37億2000万円。公開後の日数に違いがありますが、『純黒の悪夢(ナイトメア)』はディズニー映画をも凌駕していることになります。

■なぜ『純黒の悪夢(ナイトメア)』はヒットしたのか?

ヒットの要因を探ることはカンタンではありませんが、筆者は「作品の質へのこだわり」によって既存のファンを離さないだけでなく、新規のファンを取り込んでいけるようにもなっている点にあるのではないかと考えます。

・見どころ①人気キャラ同士の対決
この映画はコナンだけでなくFBIやCIAも追い続ける国際的な犯罪組織「黒ずくめの組織」とコナンたちの対決を描いたアクションミステリーで、赤井秀一や安室透といった人気キャラクター同士の対決も見所。

・見どころ②ゲスト声優
ゲスト声優として初めて女優の天海祐希が「黒ずくめの組織」の一員である謎の女性の声を演じたことも話題です。

・見どころ③主題歌がB'z
また、この映画の主題歌はB’zが歌っています。もともとはコナンの原作者である青山剛昌氏がB’zの大ファンだったことから1999年の劇場版映画の主題歌から始まり、その後も劇場版やテレビアニメシリーズを含めて9曲もの楽曲を提供しています。劇場版の10作目、15作目、そして今回の20作目と記念の作品には必ずB’zの楽曲が使用されています。

■ゲストの起用だけじゃない

他のアニメ作品を見てみると、ゲスト声優を招くことでヒットを狙う傾向が見られます。

たとえば「ドラえもん」の今年のゴールデンウィークの興行収入も過去最高で、「新・のび太の日本誕生」は過去の人気作のリメイクを、オリジナル作品と交互に展開しています。声優が変わったことで離れていた昔からのファンを再び劇場に呼び戻すことを狙っています。

一方「名探偵コナン」は他の作品同様にゲスト声優を招くだけでなく、作品の質を上げる事で魅力を打ち出しています。劇場作品としての質と完成度にフォーカスすることが既存のファンを離さないだけでなく、新規のファンを取り込んでいける秘訣なのでしょう。

コナンはアジアや欧州など世界的にも人気があります。クオリティの高さで世界市場をさらに開拓していくのではないでしょうか。

■『純黒の悪夢(ナイトメア)』ヒットは東宝にどんな影響を与えたの?

さて、配給した東宝<9606>の株価はどのようになっているのか見てみましょう。

最新作のコナンの興行収入が50億円を超えて史上最高になったと報じられたのが5月9日でした。このニュースは「コナン好き」のファンにより、リツイートが相次ぎネットでの話題を独占、翌10日の東宝の株価は2.7%高となりました。

その後も東宝の株価は買いが継続しており、5月18日には一時2944円と、ニュースの報道前より4.5%の上昇となっています。

■映画、ゲームが株価に与える影響

このように映画のヒットが株価に影響することは結構たくさんあります。

たとえば東宝はスタジオジブリの作品も配給しています。ジブリ作品の配給時は、上映前の段階からすでに株高の材料となることが多いです。これまでジブリ作品にハズレがほとんどなかったことを考えて期待感で買われるのです。

同じく映画配給をしている東映<9605>も「ジュラシック・ワールド」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」などのヒットが相次ぎ、映画館の稼働率が上がったとの報道が4月27日にあり、当日の株価は1%上がりました。

ゲーム業界では、スクエア・エニックス<9684>の「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」と言ったビッグタイトルが投入されると、販売状況が判明する前でも株価が上がることが多いのです。

また、スマホアプリや海外向けにゲーム配信を行っているgumi<3903>が、5月17日にはストップ高の16.9%高まで買われました。これはスクウェア・エニックス<9684>との共同制作のスマホ向けロールプレイング・ゲーム「ファイナルファンタジー BRAVE EXVIUS」を夏に全世界に向けて配信すると発表したことを好感しての上げでした。

■映画、ゲーム好きなら要チェック

このように株式市場では、コンテンツの動向で配給する会社などの企業業績が一転することがあるため、格好の株価材料になります。
そういった分野にも興味があるのなら、株式投資にも生かせるかも知れませんね。

また老若男女問わずその魅力に惹きつけられるコナンの勢いにも、今後注目して行きたいものです。

平田 和生
慶応大卒業後、証券会社の国際部で日本株の小型株アナリスト、デリバティブトレーダー。ロンドン駐在後、外資系証券に転籍。日本株トップセールストレーダーとして活躍。現在は主に個人向けに資産運用を助言。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:5月21日(土)18時31分

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