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美空ひばりさん「さくらの唄」未発売音源みつかる

MusicVoice 5月21日(土)9時55分配信

 昨年27回忌を迎え、来年は生誕80周年を迎える美空ひばりさんが1976年に発売した楽曲「さくらの唄」の未発売音源がこのほど見つかり、今年の生誕日である5月29日に初CD化されることがわかった。

【写真】同曲が収録されたマスターテープ

 「さくらの唄」は、美空ひばりさんのシングルとして1976年7月1日に発売。作詩家のなかにし礼さんが、実兄の借金を背負い込んだ後に歌詞を書き、その歌詞を見た三木たかしさんが詞の内容を気に入り曲をつけたもので、三木たかしさん自身が歌い1970年にシングルレコードとして発表。

 ヒットにはならず埋もれていたが、その存在を知った当時のTBSドラマプロデューサーである久世光彦さんが楽曲に惚れこみ、ドラマ化を企画し主題歌として美空ひばりさんにオファー。カバー楽曲をシングルとして発売することはほとんどなかった美空ひばりさんがシングル化したことでも稀有な一曲とされる。

 シングルの制作にあたり今年2月初旬にマスターテープなどを確認したところ、担当プロデューサーが別バージョンの音源を発見。「さくらの唄」は3コーラスの楽曲で、ギターのアルペジオのみの歌唱に始まり途中ストリングスが入ると最後にはフルオーケストラ演奏のアレンジとなる。

 今回確認されたマスターテープには、そのギター伴奏のみによるバージョンとカラオケ音源が収録されており、今回の発売に至った。なおカップリングには同じくなかにし礼さんと三木たかしさんによる楽曲「われとわが身を眠らす子守唄」が収録されている。

 作詩にあたった、なかにし礼さんは「この曲は借金を返しても返しても大変で、疲れ果てたときに書いた遺言のような歌。死を恐れつつも死に憧れた唄。とても暗い歌だけに、この曲がシングルとして発売されることは素直に嬉しい。ひばりのレコーディングに立ち会ったとき、ひばりは本当にうまかった。三木は泣いて歌っていたが、ひばりはにっこり笑いながら歌う。慈愛の笑みで。そのほうがよく伝わった」と語っている。

 なお今年の誕生日である5月29日におこなわれる『第79回 美空ひばり 生誕祭』は、例年イベントを実施してきた日比谷公会堂が改修に入ったため、浅草公会堂にて開催される予定だ。

最終更新:5月21日(土)9時55分

MusicVoice