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阪神、球児“復活”と新星台頭で「今季分岐点に」 上昇気流に乗る可能性も

Full-Count 5月21日(土)12時46分配信

“復活”の球児は「球場の雰囲気を作れる選手」、守護神復帰も!?

 阪神の藤川球児投手が18日の中日戦(甲子園)で9回を3者凡退に抑え、日本復帰後初セーブを挙げた。続く19日の試合でも同点の9回に登板し無失点。直後の原口のサヨナラ打を呼び込み、甲子園で日本復帰後初白星。セーブ&甲子園初白星ともに、2012年以来4シーズンぶりだった。

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 阪神は2連勝で中日に勝ち越し。甲子園は2試合連続で熱狂的なムードに包まれた。20日の試合では延長戦の末に広島に競り負けたが、この日も延長10回に救援で登場した藤川は3連投でも安定した投球を披露した。

 18日の試合を現地で解説してた阪神OBの野球解説者・野口寿浩氏は、「今シーズンのすごく大きな分岐点になっていく試合だった」と指摘。阪神が上昇気流に乗る可能性もあると見ている。

 今季、4シーズンぶりに阪神に戻ってきた藤川は、シーズン開幕から先発ローテーションに入った。しかし、成績が伸びずに苦しみ、中継ぎに配置転換。そして、本来の“居場所”である9回のマウンドで鮮やかに蘇った。18日の試合は13球すべてが直球で3者凡退。現役時代に捕手として藤川の球を受けることも多かった野口氏は言う。

「球は少しずつ良くなってきている。浮き上がるボールが行き始めている。全部ではないですけど。球児は1イニングで力を爆発させる投げ方を身につけている。だから、そういう投げ方をしていけばいい。原点回帰があそこ(9回の1イニング)なんです。

 指にボールをしっかりとかけ始めた。堂上は147キロの真っ直ぐで空振り三振に仕留めましたが、あの球は浮き上がっていました。ただ、次のバッターの亀澤に打たれたインコースの球は、指にはかかっていたけど、タイミングがずれてスピンが効いてない球だった。まだ全てがスピンの効いた球になっているわけではない。でも、間違いなくそういうボールが出始めたので、復活は近いかなと」

藤川は「登場曲だけで雰囲気を変えてしまった」

 何よりも、藤川の圧倒的な存在感が、阪神にとっても大きいという。初セーブを挙げたゲームでは、実は甲子園に不穏な空気が漂っていた。「8回の攻撃で、中日の田島に簡単に抑えられた。前の日(17日)も、田島にやられて、最終回に逆転されていた。そういう雰囲気で、球場が重くなっていたんです」。しかし、藤川の登場で一変したという。「金本監督が球審にコールして、球児の登場曲がかかった瞬間に球場でものすごい歓声が上がって、田島が抑えたのなんてどこかに吹っ飛んでしまった。登場曲だけで、雰囲気を変えてしまった」。これが抑え投手には必要な要素でもあると、野口氏は指摘する。

「あれだけ球場の雰囲気を作れる選手ですから。本当にクローザーとして持っておきたい要素の1つ。クローザーが出てきただけで相手が諦める。球場がそういう雰囲気になる。現時点でも、球児は雰囲気を変えるだけのものを持っていますから」

 阪神では今季から加入したマテオが本来の守護神。現在リーグトップタイの10セーブだけに、野口氏も「コンディションが戻れば、当面はマテオが一番後ろでしょう」と言う。

 ただ、20日の試合では1点リードの状況でマウンドに上がった助っ人右腕は、四球と暴投でピンチを招くと1死三塁からエルドレッドの犠飛で同点とされた。「マテオのセーブ失敗が続くようなことがあったら、球児の良いボールの確率さえ上がっていれば、入れ替わってもおかしくない。マテオだったら、相手も『何とかなるかもしれない』と思いますからね。たまに炎上することもあるので。ただ、球児が完全復活したら、相手は『手も足も出ない』と思うようになる」と同氏は指摘する。

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最終更新:5月21日(土)13時9分

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