ここから本文です

“イメージを打ち崩す”竜星涼、「中途半端なことはしなかった」熱い俳優魂

クランクイン! 5月21日(土)6時20分配信

 俳優・竜星涼が、主演最新作『シマウマ』で狂気と血にまみれた全く新しい表情を見せた。原作は、激しい暴力と性描写から「絶対に読んではいけない漫画」と評判になった人気コミック。正統派イケメン俳優としてのイメージを打ち崩すような作品となったが、竜星は「こういう作品をやりたかった!」とワクワクした思いで臨んだという。彼の熱き俳優魂と、残虐シーンの撮影秘話に迫った。

【関連】「竜星涼」インタビュー<フォトギャラリー>


 他者に受けた屈辱などをありとあらゆる方法を用いて昇華させる“回収屋”の世界へ足を踏み入れる主人公を通して、現代社会の暗部に強烈に切り込んだ本作。ヤバすぎるコミックの映画化にあたり、台本を受け取った竜星は「活字だけでもパンチが強かった」とその衝撃度を述懐。

 「でもこのご時世、こういう作品を映画にしようというのはあまりないこと。面白いと思ったし、プロデューサー陣、すごいなと!挑戦だし、僕もそのお祭りに乗っかりたいと思った」と映画界の限界に挑戦する製作者の心意気に惚れ込み、「自分にとってもイメージを変えるいいチャンスだと思った。ありがたかった」と、自身への挑戦としても胸の高鳴りを感じたという。

 『獣電戦隊キョウリュウジャー』で幅広い人気を獲得し、『orange‐オレンジ‐』でのさわやかな好演も記憶に新しい。ダークな主人公・ドラとして、自身のイメージを壊すことに抵抗はなかっただろうか?すると「全くないですね」とキッパリ。「“こういう役もやれるんだ”と、いい意味でイメージを裏切っていければいいと思っていて。それに自分の仕事ってある意味、架け橋でもあると思うんです。こういうジャンルに興味がなかったけれど、僕が出ているから観に行くという人もいるかもしれない。それで新しい世界を知ってもらえたらうれしいし、あのときの竜星は好きだけれど、このときは嫌い。そう思ってもらっていいと思う」と役者魂を見せつける。


 残虐シーンを交えながら、回収屋の仕事を映し出す。「中途半端なことはしなかった。万人受けするストーリーではないかもしれないけれど、わかりやすく、お客さん目線に寄っていくこともしていない。賛否両論分かれるとは思いますが、それこそが映画だし、そういう映画がないとつまらない」と達成感もたっぷり。「漫画の残虐シーンも再現しているし、強いパンチの連続で飽きることなく観られる」と自信をのぞかせる。

 「クランクアップは血だらけで迎えて。こういう経験もなかなかない」と血のりたっぷりの現場を楽しそうに振り返る。指をボキリと折ったり、人体着火、水責めなど壮絶なシーンが続くが、「今まででナンバーワンといっていいくらい楽しかった」というのが、福士誠治演じる網川との共演シーン。「僕の手にフォークをぶっ刺されるシーンなんですが、撮影前に誠治さんから“俺が殴ったりするから、受けて。できるでしょ?”ってそれだけをいわれて。“プレッシャー!”と思って(笑)!普通、アクションは段取りをやってからやるもの。でもそれも僕を信頼してくれたからこそだと思いうれしかった」。

 実際に撮影が始まると「どう来るかわからなかった」そうで、「ものすごくリアルなシーンになって。誠治さんは本当にうまいので、カメラのアングルも理解していいところにパンチが入ってくる。でもたまに、“蹴ってきた!”なんて思わぬこともあって」と迫力のアクションが展開。「忘れられないくらい、本当に楽しかった。殴られる美学、やられる美学を経験することができました」と目を輝かせる。

 さらに「今の自分より、1年前の自分は尖っていたかもしれない。不器用だけれどがむしゃらで、初々しい表情というのはあのときだからこそ出せたもの」とその瞬間にしか見せられない顔を映し出した映画だと自負。変化を恐れない俳優・竜星涼の大胆なチャレンジをぜひスクリーンで確認してほしい。(取材・文・写真:成田おり枝)

 『シマウマ』は5月21日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。

最終更新:5月21日(土)6時20分

クランクイン!