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強力打線を擁する西武に見えてきた勝利の形

ベースボールキング 5月21日(土)10時0分配信

かみ合わない投打

 シーズン開幕前、野球評論家の多くが西武を上位に予想していたが、現在は借金「7」のパ・リーグ5位と厳しい戦いが続いている。

 しかし、自慢の強力打線は今年も健在だ。昨年シーズン最多安打(216安打)を記録した秋山翔吾、昨年本塁打と打点の二冠に輝いた中村剛也に加え、ここまで15本塁打、40打点とリーグ二冠をひた走るメヒア、打率リーグ2位のベテラン栗山巧など、打つべき選手が結果を残しており、チーム打率、安打数、本塁打数など、複数の打撃部門でリーグ屈指の数字を残している。しかし、好調な打者陣に対して投手陣の状態は思わしくない。そこに失策などが絡み、チーム防御率は4.03でリーグ4位。打線が挙げた得点を守り抜けていないことが、5位に留まっている原因の1つと言えるだろう。

欠けたピース

 西武の投手陣に今欠けているピースはどの役割なのだろうか。まずは先発陣。真っ先に挙がるのは、エース岸孝之の離脱。4月に離脱しているが、ルーキーイヤーから9年間で7度の二ケタ勝利、通算94勝を誇る岸は、まさに西武のエース。若い西武の先発陣のなかで、実績ある31歳は、精神的柱であり、早期の復帰が待たれる。今年も離脱前まで2勝2敗、防御率1.20の成績を残しており、復帰後の活躍が期待される。

 そして昨年自身初の二ケタ勝利を挙げ、岸と共にエース級の活躍が期待されていた十亀剣の絶不調も大きな誤算だった。開幕シリーズで2戦目(オリックス戦)の先発を任されたあとも、初回から3連打を含む5被安打1四死球で5失点を喫し、3回で降板。4月以降も先発した6試合で5回を投げきった試合がわずか2試合のみで、1勝2敗、防御率7.04と苦しい状況が続いている。

 リリーフ陣はというと、左肘痛で4月22日に登録末梢された高橋朋己の離脱が大きい。今季は中継ぎに回っていたが、高橋朋は2年連続20セーブ以上、10ホールド以上を挙げている西武の貴重なリリーフ左腕だ。

 そして高橋朋の離脱は、試合の終盤だけではなく、中盤の層の薄さにも影響を及ぼしている。昨年リーグトップの40ホールドを挙げた増田達至が、今季から抑えに回っているのだ。

 昨年は増田に頼る部分が大きかった中継ぎ陣。今季のチームのホールド数は「16」で断トツの最下位。リーグトップのソフトバンクが「32」であることを考えると、その差は歴然だ。

 しかし、投手陣には明るい光も差し込んでいる。

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最終更新:5月21日(土)10時0分

ベースボールキング

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