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【完全レポ】MAN WITH A MISSION、ツアーファイナルで語られたジャン・ケン・ジョニーの願いとは?

RO69(アールオーロック) 5月21日(土)23時55分配信

MAN WITH A MISSIONが、5月18日に新木場スタジオコーストで全国ツアー「The Worlds on Fire TOUR 2016」の最終公演を行った。RO69では、写真とこの模様を写真とレポートでお届けする。なお、MC部分は編集部で翻訳しています。

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●セットリスト
1. Survivor
2. Dive
3. Give it Away
4. Take What U Want
5. databese
6. followers
7. Get Off of My Way
8. Mirror Mirror
9. Out of Control
10. Emotions
11. Medley (DON’T LOSE YOURSELF~evil falls~DANCE EVERYBODY)
12. ワンダーランド
13. Seven deadly Sins
14. FLY AGAIN
15. The World’s On Fire

(アンコール)
1. Memories
2. Raise your flag


九州地方の災害を受けて、熊本公演は延期、福岡・鹿児島公演は開催されたものの振替公演を予定、という対応がアナウンスされている、「The Worlds on Fire TOUR 2016」。また、ポートメッセ名古屋(11/3)とインテックス大阪(11/26・27)で行われる大規模会場での追加公演に加え、幕張メッセ2デイズ(10/22・23、詳細ニュースはこちら→http://ro69.jp/news/detail/143311)の開催も発表された。7月にはアジア各地を巡るツアーも予定されているけれど、国内各地ライブハウスを中心に構成されたスケジュールは東京・新木場スタジオコーストの2日間でひとまず締めくくられる。そのファイナルの模様をレポートしたい。

サポート・メンバー=E.D.Vedderによる叫ぶようなギターフレーズが鳴り響くと、Tokyo Tanaka(Vo)からJean-Ken Johnny(Gt・Vo・Raps)へとヴォーカルをリレーし、強烈なフックで沸騰させるオープニングナンバーは“Survivor”。そこから“Dive”の突き抜けるような爆走へと繋ぎ、ジャン・ケンは「…分かってなさそうだな。今日はツアーファイナルだコノヤロー!」と初っ端からフルスロットルで煽りまくる。いや、煽り文句だけではなくて、バンドの音が、とりわけ『The World’s on Fire』の収録曲が、めちゃくちゃロックなアタック感を備えているのである。3曲目の“Give it Away”でDJ Santa Monica(Djs・sampling)はダイブを敢行。こんなにもヘヴィにうねる曲だっけという“Take What U Want”、など、歴代の必殺曲を絡めてゆくのだった。

ジャン・ケンは、あらためて感謝の言葉を伝えながら「バンドはライブハウスから生まれるものだと思っております。これからもぜひ、ライブハウスシーンを支えてやってください。皆さんの力で、それは成り立つものだと思います」と告げ、眩く鮮烈なサウンドが高らかなコーラスを導く“followers”へと繋ぐ。日本中の、世界中のライブハウスで育まれ、受け継がれる思いこそが、ロックのマインドを支えているのだということ。“Get Off of My Way”でのKamikaze Boy(Bass・Chorus)はオーディエンスとゼロ距離で触れ合いながら一面のダンスを誘ってしまうし、今回のMWAMはとにかく熱狂が濃く、近いのである。

恒例のミッション動画コーナーでは、夜な夜な個人活動に勤しむ疑いが持たれるSpear Rib(Drums)を追って、THE BLACK RIBのワンマンライブに潜入。不穏(でも歌詞は楽しい)なハードコアライブを繰り広げるTHE BLACK RIBのステージでも、リブはドラマーを務めていた。まあ結局、この話題はフィクションというネタ明かしで終わったわけだが、ちょっと穿った見方をすると、これも「街のライブハウスの熱狂」を伝える演出なのかも知れない。その後の“Out of Control”はタナカのシャイウティングボーカルがすこぶるカッコ良く、やはりこういう場面ではバンドサウンドもぐっと引き締まる。

「新しいアルバムでMAN WITH A MISSIONを知った人も、長い間聴いてくれている人も、一緒に遊べるのがライブハウスでございます」と放たれるのは、“DON’T LOSE YOURSELF”からの怒涛のメドレーだ。フロアでは勢いよくタオルが振り回され、リブvsオーディエンスのインタラクティブなビート遊びからサンタモニカの鮮やかなスクラッチングになだれ込む、という見せ場もナイスであった。手を繋いで2匹が挨拶すると、サンタモニカがリブにキスをして沸かせる。一方、「俺たちも、キスくらいしておきます?」とアコギを携えたジャン・ケンとヴェダーは、幻想的な照明演出の中、じっくりと音響をコントロールしてみせる“ワンダーランド”を披露。これまたロマンチックな余韻を残す1シーンであった。

“FLY AGAIN”で鉄板の盛り上がりを描き出すと、ジャン・ケンは振替となった九州公演について「必ずやりますので」と約束しつつ、メッセージを投げかける。日本国内だけではなく、世界中で信じがたい、悲しい出来事が起きていること。「一匹のオオカミが何か言ったところで何も変わらないかも知れないけど、みんなで祈ることって大事らしいですよ」「残留思念は、時空を超えるんですよ。自分で言っていて恥ずかしいけど」。少しオカルト風味なたとえ話も絡めながらだが、そんな彼の思いを乗せた“The World’s On Fire”が披露され、ステージ本編は幕を閉じた。例えばそんなふうに思いが立ち込め、残されてゆく場所が、ライブハウスなのだということだろう。

スクリーンには、被災した人々へのお見舞いの言葉が浮かび、そして6月29日リリースの映像作品『狼大全集IV』のトレーラーも上映される。冒頭で触れた幕張メッセ2デイズの追加公演が発表され、アンコールは携帯のライトが一斉に灯される“Memories”だ。さらには「声の限り叫んでください!!」と繰り出される灼熱の“Raise your flag”で、万感のフィナーレを迎える。オオカミなのに、見れば見るほど人間臭い、そして愚直なほどロックバンド臭い、だからこそ胸の熱くなるステージであった。(小池宏和)

RO69(アールオーロック)

最終更新:5月21日(土)23時55分

RO69(アールオーロック)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。