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壮大な美の空間 日展金沢展が開幕

北國新聞社 5月21日(土)16時28分配信

 改組新第2回日展金沢展(北國新聞社、日展、日展石川会主催)は21日、金沢市の石川県立美術館で開幕した。日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門で、日本美術界を代表する作家陣が精魂を注ぎ込んだ秀作334点が壮大な美の空間を広げ、大勢の愛好者が見入った。

 金沢展は昨年秋に東京で開かれた本展の巡回展で、文化勲章受章者や文化功労者、日本芸術院会員らによる基本作品244点と、県内在住・出身作家らの意欲作90点が会場を彩った。

 洋画の展示室では、迫真の描写力で聖像に女性像を重ね、深い祈りの世界を表現した藤森兼明副理事長の「アドレーション パラ ドオーロ」をはじめ、農村の風景に北陸人ならではの心象を託した村田省蔵顧問(金沢市出身)の「新涼」などが愛好者を引き付けた。

 本展の洋画で特選を受賞した佐々波啓子さん(七尾市)の「雲中供養菩薩(うんちゅうくようぼさつ)より『平安の響(ひびき)』」など気鋭作家の清新な作品も並んだ。夫婦で鑑賞した金沢市御所町の会社員山下正明さん(55)は「日展は見応えのある作品ばかりで、金沢の巡回展を楽しみにしている。見ていて活力を得られる」と話した。会場では外国人客の姿も見られた。

 日展は1907(明治40)年に始まった文展を前身とする総合美術展で、金沢は2年に一度、巡回している。

 会期は6月12日まで。入場料は一般千円、中高校生700円、小学生400円となっている。

北國新聞社

最終更新:5月21日(土)16時28分

北國新聞社