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【週間為替展望】伊勢志摩サミットの議論で消費増税先送りも?

ZUU online 5月22日(日)21時10分配信

16日の東京市場は、ドル円相場が108円60銭で始まり、日本株の上昇に連れる形で109円付近まで上昇した。海外市場では、原油先物価格が1バレル50ドル近くまで回復したこともあり、リスクオンの流れから109円10銭まで上昇した。

17日の東京市場は、日本株の上昇に連れる形で小幅ながら上昇し、海外市場でもその流れは継続し、一時、109円67銭まで上昇した。ただ、米国の利上げ警戒感から、米国株が下落すると108円台後半を付けた。もっとも、利上げによる日米金利差拡大期待もあり、109円台前半でニューヨーククローズとなった。

18日の東京市場は、1?3月期GDP速報値の結果が良好だったことから、追加金融緩和期待が後退したことで、108円71銭を付けた。ただ、日本株の上昇に連れる形で、109円台を回復し、海外市場では、FOMC議事録で6月利上げの可能性が高まったことから、110円27銭まで上昇した。

19日の東京市場は、110円台を付けたことで、利益を確定する動きから円買いドル売りとなり、109円台を付ける場面もあったものの、米国利上げ期待は継続し、110円40銭の高値を付けた。ただ、海外市場に入ると、米利上げ観測を嫌気した米国株、原油先物安の流れから、109円台後半まで下落した。

20日の東京市場は、日本株の上昇に連れる形で、110円台前半まで上昇し、海外市場では、米4月中古住宅販売件数が良好な結果となったことで、110円60銭の高値を付けたものの、長くは続かず、110円15銭で週の取引を終えた。

■今週の為替展望

今週注目される経済指標は、23日の4月貿易統計、24日の米4月住宅販売件数、27日の4月消費者物価指数、米1?3月期GDP改定値などである。また、26日から27日にG7首脳会合 伊勢志摩サミットが予定されている。

今週の外国為替であるが、FOMC議事録に「6月会合での利上げが適当になるだろう」との記載があったことで、利上げ期待からドル円相場において円安傾向となる流れが想定される。さらに、投機筋の円買いポジションが減少傾向にあることから、過度な円買いの流れは一服したと考えて良いだろう。

テクニカル面では、週足ベースのボリンジャーバンドはローソク足が、マイナス1σから移動平均線の間となっており、週足14週のRSIは、40%台前半となっていることから、特段、過熱感等は出ていない水準となっている。

以上を考慮すれば、利上げ期待による円安は継続するとみるのが妥当である。気になる点としては、FF金利先物では6月利上げの可能性は30%程度の織り込みとなっているため、利上げ期待からの過度な円安想定は禁物だろう。それでも、安倍首相が来年4月の消費増税について、伊勢志摩サミットでの議論を踏まえたうえで、先送りする方針との報道もあり、日本株とともにリスクオンの流れから円売りとなることも想定される。(ZUU online 編集部)

最終更新:5月22日(日)21時10分

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